ワセリンは髪のスタイリングにもヘアケアにも万能!使い方5選

ワセリン

ワセリンは保湿効果が高く、乾燥肌などのスキンケアに使われることが多いのですが、実は、スタイリング剤としても利用することができる優れものです。

ワセリンは、その特性から「ナチュラルなツヤ感」や「自然な毛束感」を出すことができます。

また、女性だけでなく男性にとっても重宝するスタイリング剤です。

ただ、正しく使わないと髪がベトベトしてしまうことがあります。

そこで、こちらではワセリンをスタイリング剤として使うときのポイントを紹介しています。

ワセリンで髪をセット・ケアするのっておすすめ?痛む?疑問を解決!

ワセリンは保湿効果が高くスキンケアに使われますが、乾燥毛をケアするにも適していますし、髪をセットするにもお使い頂けます。

そこで、こちらでは、ワセリンで髪をセット、ケアする際に抑えておくべきポイントを紹介しています。

ワセリンで髪は痛む?

ワセリンで髪が痛むことはありません。

ワセリンの原材料は鉱物油です。鉱物油とは、石油からプラスチッくなどの工業製品を作る過程で出る廃油を精製し、不純物を除去した純度の高い油です。

このように作られたワセリンは、髪の毛に被膜を作ることで「髪の保湿」「髪の保護」にとても高い効果を持つ優れた油です。

ただ、ワセリン自体に乾燥した髪に水分を補う効果があるわけではありません。

あくまで、現状で髪に含まれている水分の蒸発を抑えるための効果しかないことを覚えておきましょう。

もし乾燥毛でお悩みの方は、初めに保湿効果のあるヘアケア剤を使用して、その上からワセリンを塗ると保湿効果が高まります。

このような使い方をすることで「枝毛」の予防になります。

また、ワセリンは無臭なのでスタイリング剤の匂いが苦手な方でも使うことができます。

ワセリンで髪にツヤはでる?

ワセリンには髪のツヤ出し効果があり、ウェット系のワックスよりも光沢が出ます。

なので、パサついた髪をウエットな仕上がりにしたい場合にとても重宝します。

特に、繰り返しヘアカラーをしてパサついた髪には、ツヤを出すだけでなく色落ちしてきた髪色に深みを与え、落ち着いた感じにしてくれます。

またヘアカラーをした直後から使うと、色落ちを予防してくれるので色持ちが良くなります。

これは、ヘアカラーによって開きやすなっているキューティクルを被膜で覆うことでキューティクルが開きづらくなるからです。

キューティクルが閉まっていれば「カラー剤が髪の内部に留まっている」ということです。

ただ、ワセリンの量が多すぎると髪がベトベトした感じになってしまいます。

「パサつきを抑えたい」「髪色を落ち着かせたい」という場合にも少量づつ塗るようにしましょう。

足らなかったら「塗り足す」イメージです。

ワセリンで髪のセット・スタイリングはできる?

ワセリンは、無添加・無臭・低刺激で保湿効果が高いのでスキンケアとして使われていますが、実は、髪をセットするスタイリング剤としても使うことができます。

ワセリンは「ツヤ感」と「束感」を表現しやすく、ヘアワックスではセットが難しいと感じている方でも簡単にセットすることができます。

ただ、ヘアワックスのようにセット力が強いわけではないので、髪をツンツンと立てるスタイルには適していません。

とはいうものの、ワセリンの「ツヤ感」や「束感」は魅力的でショートヘアからロングヘアまでお使い頂くことができます。

また、シャンプーの後にタオルドライをしてから少量のワセリンを髪に揉み込み、ドライヤーをあてると、髪に潤いを残したまま乾かすことができるので、まとまりやすくなります。

このよう使い方は、ヘアカラーやパーマなどでパサつきやすい方にお薦めです。

ワセリンで髪はベタベタになる?

ワセリンは、とても使いやすいスタイリング剤となりますが、髪に塗りすぎるとベタベタした感じになってしまいます。

これは、ワセリンが石油が原材料であることと関係しています。

石油をプラスチックやゴムなどの製品に加工する過程で出る「廃油」を精製したものがワセリンです。

純度の高いワセリンほど不純物が混ざっていないので、お肌に使うには保湿効果の高いスキンケア剤となりますが、髪に塗るときは「ベタベタ」ならないように注意が必要です。

ワセリンは、髪内部の水分が蒸発するのを防いでくれるので保湿効果が高いですが、塗る量が多すぎるとベトベトしてしまうのです。

髪に塗るときは、量を調節しながら少しづつ塗るようにしましょう。

とはいえ、少量づつを塗るようにすればベトつくこともなく、ツヤツヤの髪を表現することができます。

スタイリング剤として使う際は「塗る量」に気をつけましょう。

ワセリンで髪が伸びるって本当?

ワセリンは石油を原材料にした鉱物油を精製したペース状の「油脂」で、保湿効果がとても高く頭皮ケアとしても使うことができます。

ただ、ワセリン自体に育毛効果はないので、頭皮に塗っても髪が伸びることはありません。

ワセリンは頭皮に被膜を作り乾燥することから防いでくれます。

それで頭皮環境が改善するので「ワセリンで髪が伸びる」と勘違いしている方もいるようですが、残念ながらそのような効果はありません。

ただ乾燥肌には優れた保湿剤にもなるので、乾燥した頭皮にもお使い頂けます。その場合は少量づつを塗るようにしましょう。

またワセリン自体に水分を補給する効果はないので、乾燥の度合いがヒドい場合には、保湿クリームを塗ってからワセリンを重ねるように塗ると保湿効果が高まります。

さらに皮脂で脂っこい頭皮の方も、ワセリンを塗り頭皮マッサージをしてから、しっかりとシャンプーで落とせば頭皮環境が改善します。

この場合も、注意するべきポイントは「使用量」です。

指先に少量を取り、指の腹で入念に頭皮をマッサージするようにしましょう。

こうすることで、汚れた皮脂が浮き上がるのでシャンプーで洗い流すことができます。

このように「乾燥した頭皮」にも「脂っこい頭皮」にもお使い頂けますが、髪が伸びるというな育毛効果はありません。

頭皮にワセリンを塗ると抜け毛が減る?

ワセリンは頭皮マッサージにも使うと、毛穴に詰まった皮脂を浮かせて洗い流すことができます。

毛穴に詰まった皮脂は抜け毛の原因にもなるので、結果として抜け毛予防にもなりますが、ワセリン自体に抜け毛を予防する効果はありません。

ただ、頭皮環境が改善されるので髪の成長にはプラス効果になります。

頭皮マッサージする場合には、ワセリンを指先に少量を取り、指の腹で入念に頭皮をマッサージするようにしましょう。

こうすることで、毛穴に詰まった皮脂が浮き上がるのでシャンプーで洗い流すことができます。

注意するべきポイントは、ワセリンの量です。多く塗りすぎるとシャンプーでも落ちにくくなります。

ワセリンは40℃~60℃で溶けやすので、お湯でしっかりとすすいでからシャンプーすると落ちやすくなります。

ワセリン自体に抜け毛予防効果はありませんが、脂っこい頭皮を改善することで育毛にはプラスとなります。

ワセリンを髪に使うときのポイント5つ

ワセリンはパサついた髪を抑えてくれたり、頭皮を乾燥から守ってくれたりする優れた油です。

そこで、髪にワセリンを使う時に知っておくとよい「5つのポイント」として

  1. ヘアワックスと混ぜる
  2. トリートメントとして毛先に使う
  3. アホ毛を抑えるのに使う
  4. 頭皮が乾燥した時に使う
  5. 落ちない時は油を使う

について紹介します。

ワセリンを髪に使うときのポイント① ヘアワックスと混ぜる

ワセリンを整髪剤として使うときに「ヘアワックスと混ぜる」という使い方があります。

ヘアワックスは優れたセット力を持つ整髪料ですが、手櫛も通らないほど引っかかるのが難点です。

時には、髪がギシギシになったり、髪の毛が抜けたりすることもあるほどです。

そのような時に、ヘアワックスにワセリンを混ぜて使うことで、ある程度のセット力をキープしつつ、髪のひっかかりもなくなります。

「ジェルでもいいんじゃないの?」という疑問が出てきそうですが、ヘアワックスにワセリンを混ぜて使えば、ジェルのような「重さ」を感じることなく使うことができます。

特に女性の場合は髪が長いので、ジェルでは髪がベトつき重さが出すぎてしまうのが難点です。

この際に使うヘアワックスは「固め」のものがオススメです。

固めのヘアワックスとワセリンを混ぜることで、適度な固さと粘性が出るので、スタイリングがしやすくなります。

そのままワックスして使うのもあり!

ワセリンをワックスの代わりとして使う方法もあります。

無香料なので「臭いが苦手」という方にもお使いいただけます。また天然成分なので、無添加で刺激もない髪に優しいスタイリング剤と言えます。

ワセリンはツヤが出るだけでなく、適度な「毛束感」も出るのでワックスと同様にスタイリング剤にもなるのです。

また、ワセリンの量を調節することで濡れ髪のような「ツヤ感」を出すことができますし、髪全体につけることで「根本からの毛束感」も出すことができます。

このような使い方をすることで、パサついてまとまりのない髪を清潔感のあるおしゃれな髪にすることができます。

ウェット感のある濡れ髪を清潔に演出したいけど、ジェルではベトつき重すぎる場合には、ワセリンを使うと簡単にできます。

ワセリンは、時としてヘアワックスの代わりになることを覚えておきましょうね。

ワセリンを髪に使うときのポイント② トリートメントとして毛先だけに使う

ワセリンをトリートメントの代わりに毛先に使うと枝毛の予防になります

トリートメントと言っても「流さないトリートメント」として使ってくださいね。

使い方は、シャンプーの後しっかりとタオルドライをしてから、毛先にワセリンを塗ってからドライヤーをかけてください。

するとドライヤーの熱によって髪の水分が蒸発するのを防いでくれます。

このようにオーバードライを予防する役割としての使い方ができます。オーバードライは枝毛の原因になります。

この時、ワセリンは少量を取って毛先に揉むこむように塗ってください。髪は毛先から乾燥していくので、しっかりと毛先をホールドする感じです。

ワセリンを塗ったら髪をドライヤーで乾かしてくださいね。

ワセリンの量が多すぎると乾きにくく、髪がベタベタになってしまうので注意してくださいね。

ワセリンを髪に使うときのポイント③ アホ毛をおさえるのに使う

髪を束ねたときにピンピンと跳びはねてしまう「アホ毛」を抑えるのにワセリンは最適です。

また、美容室でのヘアーカットで梳きすぎて短い髪の毛が頭のてっぺんからピョンと跳びてているのを馴染ませるのにも適しています。

その際にはワセリンを少量取り、手のひらの上で伸ばしてから抑えるように塗りましょう。

少量で抑えられない時だけ、ワセリンを追加しましょう。

また静電気でフワフワしている髪を抑えることもできます。

実は、ワセリンは白髪で浮きやすい髪を抑えるにも使えます。白髪は「髪の内部にメラニンがない状態」なのでパサパサしやいのです。

白髪は蛍光灯などの光に反射しやすく余計にパサついて見えるのですが、ワセリンは光による反射も抑えてくれます。

「アホ毛」を抑えるだけでなく「白髪」のテカリも抑えてくれるのがワセリンです。

ワセリンを髪に使うときのポイント④ 頭皮が乾燥した時に使う

ワセリンは頭皮が乾燥した時に保湿ケアとしても使うことができます。

頭皮の乾燥がフケの原因になりますが、ワセリンの油分で頭皮が覆われてフケを防いでくれます。

ワセリンは石油を原料としており、プラスチック製品の製造過程で出る「廃油」を精製したもので、不純物も混ざっていない高品質の天然成分なので頭皮に塗っても副作用の心配もなく安全です。

ただし、稀にアレルギー反応を起こす方がいることは否定できません。ワセリンを塗って「かゆみ」などを感じたときは使用をやめてください。

また、頭皮にワセリンを塗るときは、髪の毛になるべくつかないように少量づつ塗るようにしましょう。

本来は、皮脂が頭皮のバリアゾーンを形成しているのですが、頭皮が乾燥している人はこの機能が衰えています。

ワセリンを塗りすぎると、本来のバリアゾーン形成機能が衰えてしまい、頭皮の乾燥化が定着てしまいます。

ワセリンを髪に使うときのポイント⑤ 落ちない時は油を使う

シャンプーをしてもワセリンが落ちない時は「油」を使うと落ちやすくなります。

ワセリンは熱に弱いので、通常はお湯でしっかりとすすいでからシャンプーをすると落とすことができるのですが、多く塗りすぎている場合には落ち切らないことがあります。

これは、ワセリンは冷えると固まる性質があるためです。ワセリンを塗りすぎるとと溶けにくくなってしまうんですね。

そこで、固まったワセリンに「油」を塗り込むと固まっていたものがドロドロになって溶けやすくなります。

これを「乳化」と言いますが、固まったワセリンが油に溶けやすい性質であることを利用しています。

この時、使う油にはオリーブ油が適しています。オリーブ油は水溶性なので乳化しやしいからです。しっかりと乳化してワセリンが頭皮に残らないように落としましょう。

ワセリンが残ってしまうと毛穴を防いでしまし肌トラブルの原因になることがあります。

ワセリンを髪の毛に使うおすすめスタイルは?

ワセリンをスタイリング剤としての特徴は「ツヤ感」と「毛束感」なので、ある程度の長さのあるスタイルに使うのがオススメです。

メンズスタイルとしては、センターパートで毛束を作りながらバックへ流すスタイルや、パーマやくせ毛などゆるいカールを利用したスタイルもオススメです。

レディーススタイルとしては、ポニーテールなど髪を束ねたときの毛先のバラツキを抑えたり、後れ毛を抑えるのにも使えます。

またロングヘアをツヤツヤに光沢を与え、軽く毛束感を出すにも便利です。大人の女性を演出できます。

おすすめのメンズヘアセットの方法

ミディアヘアの男性が、センターパートでバックへ流すスタイルのセット方法を紹介します。

セットの前に軽く髪を濡らしておくとウェット感が出るので良い感じになります。

  1. 手の平を軽く水で濡らして、髪全体を湿らしましょう。
    ワセリン自体に水分を補給する働きはないので、事前に水分を補給しておきます。
  2. ワセリンを少量取り手の平に伸ばします。
  3. 毛先を揉むように、しっかりとワセリンを塗ります。
  4. 手の平に残ったワセリンを髪全体に塗ります。
  5. 手櫛で髪をときながらドライヤーを当てていきます。この時、所々で手櫛を止めると毛束が作りやすいです。
  6. ドライヤー終了後に豆粒ぐらいのワセリンを指先に取り、毛先をつまむように毛束を作りましょう。こうすることで、微妙なニュアンスが出るので雰囲気が出やすくなります。

また、「パーマヘア」や「くせ毛」の方も、同じように毛先を中心にワセリンを塗ると、カールを利用した毛束感を出すことができるのでオススメです。

おすすめのレディースヘアセットの方法

女性のロングヘアやミディアムロングの方がツヤ感を出しつつ、毛束感を演出する方法を紹介します。

メンズヘアと同様に、髪を濡らしておくと良いです。また保湿クリームなどで代用しても大丈夫です。

  1. ワセリンを少量取り、髪全体に塗っていきましょう。
  2. 初めに毛先にワセリンを塗っていきます。
  3. 次に、余ったワセリンを髪全体にもみ込むように塗っていきます。
    毛先から塗ることで、毛先に多くのワセリンを塗ることができます。
  4. そのまま、ブラッシングをしながらドライヤーを当てていくと、ツヤツヤした美しいストレートヘアになります。
  5. 又は、髪を軽くねじりながらワセリンをつけると毛束感を出しつつ、ツヤ髪を演出することができます。

また、ポニーテールなど「髪を束ねるスタイル」の場合は、髪全体にワセリンを薄く塗ってから髪を束ねます。

髪を束ねてから、毛先にワセリンを付けていくとツヤ感をだしつつ、まとまりのある毛束を作ることができます。

また、後れ毛には米粒大のワセリンを塗り、まとめましょう。

ワセリンを髪に使うのは安くて男女ともにおすすめ!

このように、ワセリンはメンズヘアでもレディースヘアでも「ツヤ感」や「毛束感」を出すことに適しておりオススメです。

それも「ツヤ感」も「毛束感」もナチュラルな感じに作れます。

スプレーで出したツヤ感ではなく、髪本来が持つツヤ感を演出します。

また、ヘアワックスで作ったような「作りました感いっぱいの毛束感」ではなく、自然な毛束感を出すことができます。

ワセリンは精製によって純度が違い高純度のものは価格が高いのですが、それでも1,000円前後とヘアワックスなどのスタイリング剤よりも安く購入することができます。

天然成分なので安全に使うことができますし価格も安いです。

男性も女性も「自然なツヤ感」「ナチュラな毛束感」を出したスタイルならワセリンがオススメです。

使ったことのない方は、試してみることをおすすめします。