薄毛の人にとって、自分の頭が他人からどう見られているかは気になるところです。コンプレックスと感じてしまい、整髪料を使用している人も多いはずです。
整髪料にはジェルやワックスなどいろんなタイプがありますが、髪質や髪の長さ、密度、またはどう見せたいかによって変わるため、整髪料選びはとても重要です。
この記事では薄毛など髪に悩みを持つ人に合う整髪料や選ぶポイント、使用上の注意点、おすすめの製品をご紹介します。
目次
薄毛・軟毛・くせ毛・猫っ毛…ワックスで解決するのがおすすめ!
薄毛の人にとって整髪料選びはとても重要です。髪質や毛量など、自分の状態に合ったものを選ぶことで、気になる部分を目立たせないようなスタイリングができるからです。
整髪料もいろんな種類がありますが、薄毛の人におすすめなのはワックスです。ワックス以外の整髪料はほとんどが「髪の毛を束にして固めてしまう」ような仕上がりになります。
髪の毛が束になってしまうと、毛束同士の隙間が大きく空いてしまい頭皮が見えやすくなったり、ボリューム感が出なかったりします。
ワックスはガチガチに固まることはないため、自然なスタイリングに向いていますし、毛先の微調整や手直しもしやすいです。
軟毛や猫毛など髪が柔らかい人にもワックスはおすすめです。
髪悩みにおすすめなのはマットワックス!
ファイバータイプ、ジェルタイプ、クリームタイプなど、ワックスにはいろんな種類がありますが薄毛の人向きのワックスはマットタイプです。
クレイタイプやドライタイプとも呼ばれていて、油分水分が少なく軽いタイプで、細い毛でもセットしやすいのが特徴です。
薄毛の人は細い毛や弱い毛が多いため、ファイバータイプやクリームタイプを使用すると油分の重さに負けてしまいます。
そうなると髪の毛が上手く立たずにボリュームが潰れたり、ツヤが出て濡れたような感じになるため、頭皮がすけて見えやすくなります。
マットタイプはツヤがなく軽いので、潰れることなく自然でボリュームのあるスタイルにすることができます。毛束感も出にくいため、頭皮も隠しやすくなります。
薄毛向けワックスのおすすめ6選【男女別】
近年は男性だけではなく、女性にも薄毛の悩みをもつ人が増えています。ヘアケア製品は男女ともに、その数がとても多いため何を選ぶか悩む人も多いです。
ここでは男性用と女性用、それぞれにおすすめのワックスをご紹介します。
メンズにおすすめのワックス① 「ギャッツビー ムービングラバー グランジマット」
国内トップシェアを占める日本の化粧品メーカー「マンダム」が展開する若者男性向けの化粧品ブランド「GATSBY」、その主力商品「ムービングラバーシリーズ」の1つです。
自社独自の「ムービングラバー」というアレンジ記憶成分が配合されていて、何度でも整髪が可能なのが特徴です。
マットタイプなので、薄毛の人が避けたい頭皮のテカリやツヤ感が生まれずに、自然なヘアースタイルに仕上げることができ、キープ力や調整力もあります。
毛束をほぐして散らすことで軽さを生み出すことができ、ボリューム感もしっかりつくれます。
600円前後というお手頃な価格も魅力です。
ただ、匂いに関してのいろんな口コミがありますので、匂いに敏感な人は慎重に検討してください。
メンズにおすすめのワックス② 「ミューヴル ドライハードワックス D7」
兵庫県にある「株式会社 多田」が使いやすさにこだわり、チューブ型容器で販売している「ミューヴルシリーズ」です。
チューブタイプの特徴は使いやすいことです。ワックスが爪に入りにくく、量も調整しやすいですし、持ち運びにも便利です。
マットタイプは固くて伸びにくいという印象がありますが、「ミューヴルシリーズ」は非常に伸びがよく、あまり手がベタつかないのでセット後の手についたワックスを洗い流しやすいという利点もあります。
男女兼用製品のため、はちみつなどの保湿成分やコラーゲンなどの高機能成分も配合されていて、髪のダメージにも配慮されています。
このワックスも匂いについての口コミが多いです。感じ方に個人差があるようですが、アップルやジャスミンの香りがするそうです。
メンズにおすすめのワックス③ 「リップス L08マットハードワックス」
原宿、表参道、銀座で人気の「美容室LIPPS」がつくったワックスです。
髪のプロがスタイリングの研究を重ねた製品で、プロの技術、経験、知識が込められたヘアワックスになっているそうです。
特徴はセット力が強くツヤがないことで、とても使いやすく、根強い人気があります。
マットタイプですが、柔らかいクリーム状になっていて髪のひっかかりも少なく、伸びもよいので髪に馴染ませるのもスムーズです。
クリーム状ですがベタっと重くなるわけではなく、ボリューム感も出せて、軽い仕上がりがつくれます。
LIPPS公式サイトで「使いやすく、落としやすいワックス」ということを掲げているだけあって、シャンプーで洗い流しやすいという点もポイントです。
髪質も問わないので、軟毛、猫毛の人にもおすすめです。
レディースにおすすめのワックス① 「資生堂プロフェッショナル ステージワークストゥルーエフェクター(マット)」
化粧品の国内シェア第1位、世界シェアでは第5位の資生堂が美容院やサロン向けに作った「プロフェッショナルシリーズ」の製品です。
髪のダメージを内部から補修する「SH-repair complex」というトリートメント成分や、水分量の変化によるヘアスタイルのくずれを防ぐための「マルチトール」「マカデミアナッツオイルα」という保湿成分など、髪のために配合されている成分にもこだわっています。
マットパウダー・ボリュームメークパウダー・なめらかパウダーという3種類の超微細パウダーがベースになっていて、マットタイプなのに伸びがよくて軽く、いろんなヘアスタイルに対応できます。
セット力やキープ力も良く、ボリューム感もしっかり出せる人気ワックスです。
レディースにおすすめのワックス② 「デューサー ドライペーストワックス6」
美容室向けの毛髪化粧品や医薬部外品の製造販売を行う「株式会社ナンバースリー」がヘアデザイン関連を扱うブランド「デューサー」の製品です。
番号によってセット力などが区別されていて、6が最もセット力が強いタイプになっています。
デューサーシリーズのなかでも最も人気の高いのがドライペーストワックス6で、特徴はセット力の強さと伸びのよさです。
このワックスは他のマットタイプワックスに比べて、油分や水分量が若干多いため、少量でも髪全体になじませやすく、速乾性が低くなっており、スタイリング後の調整もやりやすくなっています。
ちなみに「6」と「6G」という製品があり、「6G」はツヤ感があるジェルタイプなので購入の際はご注意ください。
レディースにおすすめのワックス③ 「ミルボン ニゼル スモーキードライクリーム」
美容室専売品などを取り扱う、業務用ヘア化粧品総合メーカー「ミルボン」が展開するブランド「ニゼル」の製品です。
美容業界ではかなり有名で人気があります。揮発性オイルがベースで、「パウダーラッピング処方」というものがされているため、よく伸びて使いやすく、髪の毛の表面に均一に広がりやすくなっています。
また、つけた後にスタイリングすることで、毛先がまとまりやすくなるという効果もあります。揮発性オイルのため乾きやすく、ベタつきもないので「ふわっと」仕上げたい人におすすめですし、長時間のキープにも優れています。
マットタイプの特徴である「スモーキードライな質感」が表現しやすいワックスで、香りも強くないため、匂いが気になる人にもおすすめです。
薄毛以外の髪悩み(軟毛・くせ毛など)におすすめのワックスは?
髪質によって選ぶワックスの種類も変わってきます。猫毛や軟毛の人はセット力と軽さを重視したマットタイプがおすすめです。
逆にくせ毛で硬毛の人はしっかりとボリューム感を抑えるために、油分が多いファイバータイプをおすすめします。
メンズ・猫っ毛やくせ毛におすすめのワックス: オーシャントリコ ヘアワックス(クレイ)
ヘアアロン界では有名で若い男性を中心に人気がある美容室「オーシャントーキョー」が自社開発している「オーシャントリコシリーズ」の製品です。
「お店での仕上がりを自宅でも再現できるワックス」とのことで、セット力が高くて長時間キープすることができます。
比較的硬いワックスのためキープ力に優れており、根本に空気を含ませてスタイリングすることで猫毛、くせ毛の人にありがちな頭頂部がつぶれるということがおこりづらくなります。
香りには「ライジングウェーブ」という実際の香水が使用されているため、ワックスにありがちな嫌な匂いではなく、ちょうどよい香りという口コミも多いです。
セット力やキープ力だけでなく、香りの点でもポイントが高いです。
レディース・猫っ毛やくせ毛におすすめのワックス: デミ ウェーボデザインキューブドライワックス
福井県の日華化学株式会社が展開するブランド「デミコスメティクス」が開発した「ウェーボデザインキューブシリーズ」のマットワックスです。
自社独自の技術で、卵殻膜(タマゴのうす皮のことで、ケラチンタンパクでできています)が配合されています。
ケラチンタンパクは髪の内部にも含まれていて、卵殻膜と髪の内部のケラチンタンパクは成分が似ているため、ヘアケアが出来る製品としても人気です。
数あるマットワックスのなかでも高いセット力があり、マットタイプの特徴でもあるドライ感が味わえます。
伸びがよいため、粘りやべたつき感が少ないのにセットしやすいことや、ウェーボシリーズ共通ですが、シャンプーで洗い流しやすいというのもポイントです。
薄毛にワックス使いは効果的でおすすめ!ただし注意点も
便利なワックスですが、量をつけすぎないこと、頭皮につけないこと、その日のうちにしっかりと洗い流すことが大切です。
他の整髪料と同じく、頭皮に残ったままになると皮膚炎や薄毛の原因になることがあり、髪につけたままの長時間放置は、ワックスに配合された成分が髪のタンパク質を変性させる恐れもあります。
ハードタイプは落としにくい
ワックスの主な成分は油分やポリマーと呼ばれる樹脂です。
マットワックスは他の種類のワックスに比べて油分水分が少なく、そして油分が少ない分、洗い落としやすいといわれています。
ただ、マットワックスもセット力の違いでノーマルやハードなどに分けられており、整髪料全てに言えることですが、ハードタイプはソフトタイプに比べキープ力が強く、時間が経っても崩れにくいというメリットがある反面、洗っても落ちにくいという特徴もあります。
しっかり落ちていないと薄毛の原因に!落とし方のコツ
汚れが残っていると毛穴を塞いでしまいます。そうなると不衛生なだけでなく、ヘアサイクル(毛周期)が乱れて髪が育たなくなり、薄毛の原因になります。
洗う時にちょっとしたコツがあり、シャンプー前にコンディショナーを使うことが大切です。
まず1分半ほど素洗いをします。これだけでも全体汚れの7~8割は落ちます。
特にワックスは油分なので、温めることで髪から落ちやすくなります。次にシャンプーより先にコンディショナーを髪全体にしっかりなじませ、軽くほぐしてからお湯で流します。
コンディショナーには乳化作用があり、油分を分解して、水で落ちやすくする効果があります。
シャンプーは2度洗いで髪と頭皮をしっかりと洗い、最後はヌルヌル感がなくなるまでしっかりとすすぎます。
薄毛向けワックスの洗い落ちランキング
洗い落としやすさも製品選びのポイントですが、その情報を公開しているメーカーはほとんどないため、ネットでの口コミなどが参考になることがあります。
ここでは、口コミやレビューなどから洗い落ちが良いとされるワックス、3つをランキング形式でご紹介します。
洗い落ちランキング1位: イリヤコスメティクス スパイキー グリークス マット30
名古屋に本社をもつ「イリヤ化学株式会社」が販売しているマットワックスです。
ワックスにグリースが混ざっているという少し変わったワックスで、ワックスのもつセット力やキープ力と、グリースの水に溶けやすく洗い落としやすいという両方の特性を併せ持っています。
とても柔らかく、伸びもよくて扱いやすいため、自然な仕上がりがつくれます。マットワックスとしても機能の高い製品ですが、洗い落ちのよさに関する評価がとても高いです。
通常、セット力やキープ力などが強い製品ほど洗い落ちが悪く、マットタイプだと尚更なのですが、やはり水溶性のグリースが配合されているためか、口コミでは「手についたワックスも水だけで落ちる」「落としやすい」と洗い落ちに関しては軒並み高評価です。
洗い落ちランキング2位: リップス L08マットハードワックス
メンズにおすすめのワックスでご紹介した「リップスL08」です。
通常、マットタイプのワックスは粘土のような手触りで固いものが多く(主にクレイワックス)、髪に引っ掛かり、全体にムラなく広げることが難しく、初心者には使いにくいタイプもあります。
ただ、それがセット力と軽さを両立させているのですが、洗い落ちを悪くしている要因でもあります。
このリップスL08はクリーム状でマットワックスでありながら柔らかいため、洗い落ちもよいとされています。
口コミやレビューでも洗い落ちに関する評価は高く、セット力などのワックスとしての機能と洗い落ちなどの使いやすさを総合的に考えると、このワックスが1番使いやすいという感想もあります。
洗い落ちランキング3位: ミューブル ドライハードワックス D7
こちらもメンズにおすすめのワックスでご紹介した「ミューブルD7」です。
このミューブルシリーズの強みのひとつに、洗い落ちのよさが挙げられます。
洗い落ちのよさに関してはマットワックスの中ではトップレベルで、ランキング2位に挙げた「リップスL08」と同程度といわれています。
Amazonなどの口コミをみても、洗い落ちに関しては高評価ばかりでマイナス評価は見当たりません。
ワックスとしても使いやすいですが、洗い落ちのよさという点から選ぶ人もいるぐらいです。
チューブタイプの利便性は前述の通りですので、製品選びに迷っているワックス初心者の人で「使いやすい」「洗い落ちがよい」というポイントで選んでみようかなという人にはおすすめです。
薄毛にワックスはおすすめ!髪悩みを隠したスタイリングが決まる
スタイリングで薄毛など髪の悩みを解決したい人は、隠したい部分をかくすために「軽くみせる」「ボリューム感を出す」ことがつくりやすいマットワックスを使用することがおすすめです。
選ぶポイントは「水分、油分が少ないものを選ぶ」ことです。
マットワックスにも様々な種類があり、「セット力」「キープ力」「洗い落ち」「価格」などそれぞれ特徴が異なります。
ヘアダメージを補ってくれる成分配合のワックスなどもあるため、どのポイントを重視するかを決めておくと製品選びがしやすくなります。
ただ、整髪料全般にいえることですが、量のつけすぎや寝る前に洗い落とさないという行為は髪にも頭皮にも悪く、薄毛を悪化させてしまうこともあるため、注意するようにしましょう。