自毛植毛の安全性は？その後の経過や失敗談を徹底調査

薄毛に悩んでいる人は、生活習慣を見直したり、シャンプーを変えてみたり、あるいは育毛剤やサプリメントを試したりすることでしょう。

それでも一向に薄毛が改善するどころか、進んでいる場合に検討する対策の一つが「自毛植毛」ではないでしょうか？

ここでは「自毛植毛」は本当に安全なのか、実際に受けた人のその後の経過はどうか、失敗している人はいないのかなどについて説明していきます。

自毛植毛とは？原理・方法・費用・安全性を徹底解説！

「自毛植毛」とは、どんな治療で費用はどれくらいでしょうか？まず自毛植毛の原理や方法、費用を確認しましょう。安全性についても解説します。

自毛植毛メリット・デメリットも解説します。参考にしてください。

自毛植毛とは

「自毛植毛」とは薄毛治療の医療技術で、自分自身の毛髪を薄くなった部分に移植し、髪を再生することです。自分の毛髪だから、拒絶反応が起こらないため比較的安全です。

具体的には側頭部や後頭部の髪を皮膚組織ごと採取した後、薄毛部分（生え際、つむじ、頭頂部など）に移植します。

側頭部、後頭部の毛髪を使う理由は、前頭部や頭頂部が薄毛になっても、男性ホルモンの影響を受けにくい側頭部や後頭部の毛髪は残っているからです。

移植された毛母細胞は、男性ホルモンの影響を受けにくい性質を維持します。移植後にAGAが進行しても、コシのある元気な毛髪が生えるのです。

このように髪の毛を移植し、薄毛を改善させる外科手術を「自毛植毛」と言います。

自毛植毛の原理

側頭部、後頭部の毛髪はもともと男性ホルモンの影響を受けにくいため、前頭部が薄毛になっても元気に生え続けます。自毛植毛はそれを利用した治療です。

移植に使う自分の毛髪を「ドナー」、毛髪と皮膚組織のひとまとまりは「グラフト」あるいは「株」と呼びます。

まず「ドナー」には主に後頭部の毛を使います。皮膚ごと切り取ったあと、移植に合う大きさに切り分けます。これを「株分け」と呼びます。株分けしたら移植します。

「ドナー」を取った痕の部分は丁寧に縫われます。移植した毛は一旦抜ける部分もありますが、その後栄養を溜め込んだ後、再び生えてきます。

移植された毛髪の性質は変わらず、生着すれば他の毛髪と同様に毛周期（ヘアサイクル）に従い、抜けたり生えたりを繰り返します。

自毛植毛の方法

自毛植毛の方法には、「Choi式（ニードル法）」「FUT（ストリップ法）」「FUE（ダイレクト法）」の3種類があります。

現在の主流は「FUT（ストリップ法）」と「FUE（ダイレクト法）」です。「FUT」はメスで切り取る方法で、「FUE」はパンチグラフトと呼ばれる特殊な器具を用いた方法です。

「FUT」は「①ドナーを採取②移植部にスリット作成③移植」の3段階で、「FUE」は「①ドナーを採取②移植部に毛穴を作成③移植する」の3段階で施術されます。

「FUE」の特徴は、器具の他に移植部に合わせた1本毛～4本毛などの種類を選ぶことが可能な点です。

それぞれにメリットとデメリットがあるので医師との話し合いの上、患者に合った方法を選ぶことが重要です。

自毛植毛の費用

自毛植毛の費用は、部位や進行度、個人差で異なります。「FUT」と「FUE」の手術方法によっても費用に差が出てきます。

メスを使った植毛の「FUT」では、500株で50万円、800株で80万円、1,000株で100万円が相場です。

一方、パンチを使って毛包を切り抜く「FUE」は、500株で65万円、800株で95万円、1,000株で131万円が相場です。

クリニックによっては、この相場価格に別途手術費20万円、あるいは初診料、再診料が加算される場合もあります。

反対に交通費や宿泊費を全額返金する、モニターになるなどして費用を安く抑える方法があるクリニックもあるようです。

自毛植毛のメリット・デメリット

自毛植毛のメリット、デメリットはともにそれぞれ5つあります。

メリット

• 自分の髪を移植するため生着率が高く、拒絶反応が起きにくい
• 男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部の毛髪を使うため、AGAの改善に効果的
• 自分の毛髪を移植するため、自分自身の髪の毛の質感が維持でき仕上がりが自然
• ケガなどでなくなった毛包（髪の毛が作られる器官）にも対応が可能
• 国内で確立された治療法

デメリット

• 植毛した部分以外はAGAの進行は避けられない
• 一定の条件がそろないと移植部分が正常に機能せず、髪が抜け落ちてしまう
• 局所麻酔中毒による不整脈などの合併症のリスクが伴う可能性がある
• 健康保険適用ではないため、費用が高額になる可能性がある
• 手術法や年齢による薄毛などで、傷跡が目立つ可能性がある

以上のメリットやデメリットは植毛の方法（FUT法・FUE法）によっても違ってきます。どちらを採用しているのかクリニックに確認しておくことが大切です。

自毛植毛の安全性・副作用

自毛植毛は誕生してから既に70年以上経ちます。この間に試行錯誤が繰り返され、現在は合理的な外科手術であると認められています。

アメリカでは毎年10万人以上が、自毛植毛の手術を受けている実績あります。日本では日本皮膚科学会が有用性を認めています。

ただ、個人差はありますが、副作用のリスクがあるのも事実です。術後1~2日目に軽いつっぱり感や、まれに出血がみられることがあります。

術後数日後に現れる副作用では額やまぶたの腫れ、移植部のかゆみが挙げられます。数週間から数か月後に「ショックロス」と呼ばれる一時的な脱毛が起こることもあります。

その他にもしびれ、感染症や膿胞が見られることもありますが、いずれも対処が可能です。

自毛植毛の成功率は？その後の経過・失敗談まとめ

自毛植毛をしてみたいとは思っても、その後どのような経過をたどるのか、失敗するとどうなるのか誰しも不安な気持ちになるでしょう。

SNSには、不安に応えるような投稿がいくつかあります。自毛植毛を検討している人の参考になる例を紹介します。

自毛植毛のその後の経過・体験談

自毛植毛の際、後頭部から毛根を採取した後、毛髪が生えてこないことについての動画が公開されています。

毛髪は生えてこないのですが、部分的にたくさんの毛根を抜くわけではないので、目立つほどではないとのことです。その後、動画を見た人たちからとのやりとりも興味深いです。

Yahoo！知恵袋には以下のQ&Aがありました。

（https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14160971169?__ysp=6Ieq5q%2Bb5qSN5q%2Bb44CA5L2T6aiT6KuH）

自毛植毛のメリットは「手術をすれば髪は生え続けるので経済的」であること、デメリットは「髪が生えそろうまで半年以上かかる」ことであると答えています。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q14173627264?__ysp=6Ieq5q%2Bb5qSN5q%2Bb44CA5L2T6aiT6KuH

植毛の手術の時に刈り上げることが、日常生活に支障があるかどうか、その後の経過について語っています。

自毛植毛の失敗談

「自毛植毛の手術に賭けてみたい」との気持ちの一方で、「失敗したらどうしよう」という不安もあって当然です。

自毛植毛の失敗には、どのようなケースがあるのかを知っておいた方がいいでしょう。

以下のブログでは、植毛部分が上手く生着しなかったのか、植毛部分と自毛の部分の境目が不自然になってしまった上、植毛部分まで薄くなってきてしまった経験が語られています。

http://hootjo.jugem.jp/

Yahoo！知恵袋では以下の体験談が見つかりました。

外科手術である以上は失敗はあります｡いろんな種類の失敗があるとは思います。私の場合は,全く効果がありませんでした。

医師の説明は「生えた本数ともともとあった髪が抜けた本数が同じだから」というとんでもないものでした｡納得できる説明でなかったので、質問を続けるといきなり「そういう事は、弁護士に言ってくれ！」と吐き捨てられました｡

医師との事前のコミュニケーションが充分にとれていなかったのか、術後に納得できる結果や説明が得られなかったようです。

https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1373582193?__ysp=6Ieq5q%2Bb5qSN5q%2BbIOWkseaVl%2Birhw%3D%3D

このような失敗を避けるためには、クリニックの医師の評判を事前によく調べたり、実際に自毛植毛して成功した人に紹介してもらう方がいいでしょう。

医師と充分に話し合うことも必要です。

不自然さの他にも「ショックロス」や実際の定着率など、医師の力量に頼るしかないのが受ける側にとって悩ましい点です。

自毛植毛クリニックの選び方・おすすめクリニック

自毛植毛を考えた時、まず悩むのがクリニックの選び方です。

インターネットで検索すればクリニックはたくさんヒットするものの、どこが信頼できるのかは判断しづらいものです。

ここでは、そんなあなたにおすすめのクリニックを紹介します。

自毛植毛クリニック選びのポイント

自毛植毛の良いクリニックを選ぶには、いくつかポイントがあります。

1. クリニックは自毛植毛専門：費用が安いなど、妥協して自毛植毛を専門としないクリニックを選ぶのは危険です。
2. 医師に自毛植毛の手術経験が豊富にある：医師が経験不足では失敗のリスクが高まります。
3. 医師以外のスタッフにも充分な知識と技術が備わっている：質の高い自毛植毛を行うには、スタッフの経験や技術も重要です。
4. インフォームドコンセント（充分な説明と同意）をしっかりと行っている

納得のいく説明をしてくれるクリニックを選びましょう。

おすすめクリニック：アスク井上クリニック

「アスク井上クリニック」（東京都新宿区）の院長・井上浩一先生は、植毛界のレジェンドと言われる自毛植毛専門医です。

自毛植毛の第一人者による治療を、最新の方法で受けられるクリニックはここだけと言っていいでしょう。

アスク井上クリニックの開院自体は2014年ですが、院長自身は自毛植毛に長く携っています。

メスを使わず刈り上げない、患者のことを考えた「i-SAFE」という独自の自毛植毛術を自ら開発しました。

自分自身が自毛植毛を体験したアドザイザーや、自毛植毛に関わって15年という看護師など充分な知識や経験をもったスタッフがそろっています。

もちろん納得いくまでインフォームドコンセントを受けられ、頼りになるクリニックです。

自毛植毛についてもっと詳しく！

ここまで読めば、自毛植毛についてかなり詳しくなったのではないでしょうか？それではもう少し深堀りしましょう。

Twitterだけでなく、自毛植毛について参考になる「ブログ」もあります。悩んでいるのは自分だけじゃない！と元気づけられます。

自毛植毛の体験談が参考になるブログは？

http://cryptboy.blog.jp/archives/6852217.html

2018年に植毛を決意、その後実際に自毛植毛を受けた植毛boyさんのブログです。現在ではすっかり髪が定着しているようです。

植毛boyさんは「国内の」「間違いのないクリニックで」「なるべく一度の植毛で済む」ことを考えている人に参考になるブログだと思うと語っています。

ヘッドスパ、様々なシャンプー、髪に良いと言われた食べ物、治療薬などを試してきて、自毛植毛にたどり着きました。

ブログでは、植毛boyさんが受けた自毛植毛の体験、その後の経過、現在に至るまでを克明に記しています。経過記事もまとめられ、読みやすいのも特徴です。

画像ももちろん載っています（おでこから上）が、気分が悪くなるような画像を載せないのが信条とのこと、安心してご覧ください。

自毛植毛している芸能人は？

スヴェンソンのCMで有名な漫画家でありコメンテーターのやくみつるさんは、2011年から自毛植毛を始めていました。

元競輪選手の中野浩一さんも、アイランドタワークリニックで植毛しています。クリニックのホームページには植毛体験記が掲載されているのでご存知の方も多いでしょう。

紀尾井町クリニックのホームページに掲載されているのは、アナウンサーの露木茂さんです。露木さんも体験記を綴っています。

プロサッカー選手のウェイン・マーク・ルーニーさんは、2011年にTwitterで植毛したことを公表しています。植毛の費用は約138万円とのことでした。

脱税疑惑で謝罪会見をした際に「植毛が経費で落ちると思っていた」と、語った板東英二さん。本人もこんな形で植毛を公表することになるとは思っていなかったでしょう。

自毛植毛はちょっと怖い…という方におすすめの対策

自毛植毛が良いことはわかっても、ちょっと怖くてなかなか踏み切れない方も多いでしょう。いきなり植毛しなくても、育毛剤など他にも方法はたくさんあります。

育毛剤で効果があるかも知れません。まずは試してみましょう！

まずは育毛剤からトライ

薄毛に悩んだとき、ごく一般的で取り入れやすい方法が育毛剤です。他人に知られる心配はありませんし、自毛植毛に比べれば費用もそれほどかかりません。

最近では男性だけでなく、女性も薄毛に悩む人が増えています。まずは育毛剤から試してみてはいかがでしょうか？

睡眠や食事などの生活習慣の乱れ、過度なストレスやダイエットが原因と考えられる人は、育毛剤の使用と合わせて改善しましょう。

薄毛の原因を放置していては、良い育毛剤を使っても効果は期待できません。

ここでは特におすすめの育毛剤を男女別に紹介します。

男性におすすめ：Persona

多くの育毛剤や養毛剤は誰にでも効果があると謳っています。とはいえ、薄毛にはそれぞれ個人差があり、原因や症状も同じではありません。

「Persona（ペルソナ）」は、一人一人の薄毛の原因に応じた成分をセミオーダーで配合する育毛剤です。

それを実現する方法が「遺伝子（DNA）検査」です。遺伝子検査の結果から、その人に合った成分を配合した育毛剤を提供しています。

遺伝子検査は簡単で、送られてきた検査キットで自分で細胞採取し、郵送するだけです。2～3週間後に検査結果に基づいた、セミオーダーの育毛剤が送られてきます。

主な成分は、育毛強化成分である「ジオウ」「ビワ葉エキスCA」などです。頭皮の負担にならないよう無添加にもこだわっています。

女性におすすめ：kenomika

薄毛は男性だけの悩みと思われがちです。最近では女性も多くの人が薄毛の悩みを抱えています。

そんな女性のために考えられた育毛剤が「Kenomika（ケノミカ）」です。

女性の薄毛の要因には、生活習慣の乱れや睡眠不足、加齢によるホルモンバランスの乱れなどが考えられます。これらが原因でヘアサイクルが崩れ、薄毛を招きます。

Kenomikaには、独自に研究開発した「加水分解酵母エキス」が配合され、「毛乳頭」にアプローチすることで乱れたヘアサイクルを正常に戻します。

もちろん肌にやさしい無添加製法です。男性も使用できるので、夫婦でまとめ買いすれば経済的です。

薄毛専門クリニックの受診もおすすめ

薄毛治療の方法は、何も自毛植毛だけではありません。頭皮を傷つけず、主に内服薬と外用薬、注射で効果を見込める方法もあります。それが薄毛専門のクリニックです。

薄毛専門のクリニックなら自毛植毛できない女性も相談できます。診察の流れは問診に始まり、カウンセリング（スコープ）の後、診察、血液検査、治療に至ります。

一般的な内科などとそれほど変わらない流れで、防音設備が施された個室など、むしろプライバシーが尊重された空間のクリニックが多いのが特徴です。

対象年齢も幅広く、最近では女性専門の薄毛専門クリニックも人気があります。

およそ半年の間に効果が表れる例も少なくないようです。自毛植毛を検討する前に試してみる価値は充分にありそうです。

男性におすすめのクリニック：AGAヘアクリニック

自毛植毛に不安がある方や、そんなに費用は出せない方におすすめなのが「AGAヘアクリニック」です。

AGAヘアクリニックは、カウンセリングと診察がいつでも無料、治療費も月々平均15,000円、最高でも31,000円と大変良心的です。

複雑な料金プランや高額な医療費のローンの提案はしません。薄毛の悩みを安心して相談できます。

カウンセリングは、毛髪診断士やメンタルケア心理士の資格を持ったカウンセラーが行います。待合室はあえて設けず、悩みを安心して相談できるように個室へすぐに案内されます。

通院ストレス軽減のために、専用アプリを使ったオンライン診療もあります。薬は郵送か郵便局留めから選択が可能です。

女性におすすめのクリニック：AGAスキンクリニックレディース院

「AGAスキンクリ二ックレディース院」は、女性のためのオリジナル発毛薬を開発した、全国でも珍しい女性の発毛外来です。

患者の発毛実感率（治療約4～6ヶ月目）が99.4％という結果も、女性に人気の理由のひとつでしょう。

AGAスキンクリニックレディース院のオリジナル治療薬「Rebirth Lady（リバースレディ）」は、世界で認められています。

初期費用0円、治療費は5,000円からと通いやすいことから、累計相談件数はこれまでに100万件を超えています。

全国に50院以上を展開し、どこも最寄り駅から5分以内にあります。土日祝日も開院、夜10時まで診療してくれるので、仕事で忙しい方も通院しやすいです。

初回だけ来院し、オンライン診療することもできます。

自毛植毛のまとめ

自毛植毛とは、自分の髪を採取して薄毛の部分に移植する薄毛治療の外科手術です。自分の毛髪だから拒絶反応が出にくい安全な方法です。

一方でイメージ通りの結果にならなかったり、不自然な仕上がりになる可能性もあります。副作用の心配もゼロではありません。

それを避けるためには、クリニックや医師の評判を事前によく調べる必要があるでしょう。

高額な費用がかかる自毛植毛を考える前に、育毛剤を使用したり、薄毛専門クリニックでの治療を試す方法もあります。

それでも自毛植毛の必要性を感じたら、SNSやブログ、周囲の体験談を聞くなどして充分に調べ、医師との話し合いを納得するまで続けた上で、手術を受けることをおすすめします。

この記事が、自毛植毛を受けるか参考材料になれば幸いです。