頭皮の角栓が毛穴に詰まると、抜け毛や臭いの原因になりますので、悩んでいる人は多いでしょう。
頭皮の角栓を除去するために、良かれと思ってやったことが逆効果になり、さらに状態が悪化することもあります。
頭皮の角栓を除去するには、角栓が頭皮の毛穴に詰まる原因を知ったうえで、正しい方法で対策を講じることが必要です。
この記事では、頭皮の角栓について詳しく解説しており、最後までお読みいただくと、頭皮の角栓を除去する方法がわかります。
頭皮の角栓(毛穴詰まり)ができる6つの原因
頭皮環境の悪化の原因のひとつに角栓があります。
頭皮にできる角栓は、半分以上が古い角質で、残りを皮脂が占めています。
以下では、角栓ができる6つの原因について解説していきます。
そもそも頭皮の角栓って?除去しないとどうなる?
皮脂は肌を乾燥から守るなどの重要な役割がある一方で、過剰に分泌されると、頭皮の角栓の原因になります。
頭皮の角栓は正確には「角栓様物質」といい、毛根の周辺に堆積している白い塊のことです。
角栓様物質が毛穴詰まりを起こすと、頭皮が酸化することにより、臭いや頭皮のかゆみ、薄毛などの原因になります。
頭皮の角栓ができる原因①脂の多い食事
頭皮の角栓ができる原因として、脂質の多い食事が挙げられます。脂質の過剰摂取は体脂肪として体内に蓄積されるだけでなく、皮脂の過剰分泌の原因になります。
揚げ物やファストフードを食べる頻度が多い人は、まずは食生活を見直すことが必要です。
また、普段から使っている油の種類を意識することも重要で、サラダ油などの飽和脂肪酸よりも、オリーブオイルなどの不飽和脂肪酸を摂取することをおすすめします。
いずれにしても、食事の中に脂質が多いと感じる場合は、まずは脂質の摂取量を減らすという意識づけをすることが大切です。
頭皮の角栓ができる原因②皮脂の分泌が増加
角栓は角質と皮脂が合わさってできたものです。角栓に占める皮脂の割合は半分以下ですが、皮脂の分泌が過剰になると角栓の原因になります。
皮脂が過剰に分泌される原因は、脂っこい食事の食べ過ぎだけでなく、いろいろな原因が重なった結果として皮脂が過剰に分泌されます。
ただし、正常な頭皮環境を守るうえでは、ある程度の皮脂の分泌は必要になってきます。あくまでも、皮脂が過剰に分泌されることが角栓の原因になるということを覚えておきましょう。
頭皮の角栓ができる原因③シャンプー・リンスの洗い残し
頭皮環境を正常に保つためには毎日お風呂に入り、シャンプー・リンスをするというのが基本です。
しかし、せっかくシャンプー・リンスをしても、しっかり洗い流さないと角栓の原因になってしまいます。
シャンプーは頭皮の汚れを落とし、頭皮と髪の健康を保つためのものであり、毛穴にシャンプーの洗い残しの成分が詰まった状態になると、角栓の形成につながる原因になります。
シャンプー・リンスをしたら、しっかりすすいで、洗い流すようにしましょう。
頭皮の角栓ができる原因④シャンプーの種類が合っていない
例えば、皮脂の分泌量が正常なのに、皮脂を減らす効果のあるシャンプーを使うと、頭皮の皮脂がなくなってしまいます。
そうなると、不足した皮脂を補うために、皮脂の分泌量が過剰になってしまうことがあります。シャンプーを選ぶ際には口コミだけでなく、 の頭皮環境に合ったものを選びましょう。
頭皮の角栓ができる原因⑤シャンプー方法の間違い
自分の頭皮環境に合ったシャンプーを購入し、毎日ただ単にシャンプーをすれば良いというわけではありません。
間違った方法でシャンプーをすると、角栓が毛穴に詰まる原因になります。
頭皮環境に良かれと思って、ゴシゴシと強くこすってシャンプーをすると、必要な量の皮脂まで洗い落としてしまい、皮脂の過剰分泌を引き起こすことがあります。
また、1日に何回もシャンプーするというのも間違いです。基本的にはシャンプーの回数は1日1回にとどめましょう。
頭皮の角栓ができる原因⑥不規則な生活
不規則な生活習慣は頭皮の角栓が増える原因になり、特に睡眠不足は頭皮の角栓が増加する大きな原因になります。
角栓は古い角質と皮脂で構成されますが、十分な睡眠を確保できていないと肌のターンオーバーのサイクルが乱れ、結果として頭皮の角栓が増えてしまいます。
過度の飲酒や喫煙、運動不足なども頭皮の角栓が増えることの原因になりますので、正常な頭皮環境を保つためには、まずは日頃の生活習慣を見直すことが大切です。
頭皮の角栓を徹底除去!有効な対策8つ
頭皮の角栓はさまざまな原因で増加して、毛穴詰まりを引き起こします。
以下では、毛穴に詰まった角栓を除去するのに有効な方法について解説します。これらの方法を実践することで、頭皮の角栓の毛穴詰まりを解消できます。
頭皮の角栓対策①シャンプーを変える。おすすめは?
頭皮の角栓の毛穴詰まりを防ぐには、自分に合ったシャンプーを使用することが大切です。
自分の頭皮が乾燥しがちなのか、皮脂の分泌が多めなのかを把握したうえで、シャンプーを選ぶことが頭皮の角栓の毛穴詰まりを防ぐための重要なポイントです。
おすすめのシャンプーとしては、以下のシャンプーが挙げられます。
① h&s スカルプEXシャンプー
h&s スカルプEXシャンプーは頭皮のベタつきやかゆみを除去し、健康な頭皮環境を作ることができます。頭皮に溜まった皮脂をしっかり除去できるので、頭皮の角栓の増加を防げます。
② チャップアップシャンプー
チャップアップシャンプーはオーガニックノンシリコンシャンプーで、さまざまな有効成分が頭皮の環境を整えます。余分な皮脂や汚れをしっかり落とすことができるので、角栓の増加の予防に効果的です。
③ Haruシャンプー
haruシャンプーは化学成分が無添加で、髪と頭皮を同時にケアすることができ、リンスやコンディショナーは不要です。頭皮に優しいだけでなく、余分な皮脂の除去にも効果的で、男性・女性を問わず利用できます。
頭皮の角栓対策②ヘッドスパに行く
ヘッドスパも頭皮の角栓対策に効果的です。ヘッドスパは女性だけでなく男性にも効果的で、頭皮環境を整えることで、薄毛・抜け毛の予防にもつながります。
ヘッドスパをすると、頭皮に溜まった皮脂や汚れもしっかりと落とすことができます。頭皮に残ったシャンプーや整髪料もしっかりと落とすことができるため、角栓の増加を防げます。
ヘッドスパは頭皮の血の巡りを良くする効果も期待でき、総合的な頭皮ケアを行うことが可能です。血行が良くなることで頭皮の新陳代謝が促進し、ターンオーバーが正常化されます。
ヘッドスパは1回で1時間ほどかかりますが、定期的に利用することで効果を実感できますので、2ヶ月に1回のペースを目安に利用しましょう。
頭皮の角栓対策③サウナに行く
サウナに通うのも、頭皮の角栓対策に有効です。サウナに入ると大量の汗がでますが、このとき皮脂が分泌される皮脂腺が活性化されます。
皮脂腺が活性化されることで、余分な皮脂を排出することができ、結果として角栓の増加を防ぐことにつながります。ただし、サウナを利用する際には注意を要する点もあります。
サウナに長時間入ると汗が大量に出ますが、大量に発汗すると脱水症状を引き起こしやすくなるため、体調を崩す前にサウナを出るように心がけましょう。
また、皮脂腺が過度に活性化されると、頭皮環境を正常に保つために必要となってくる皮脂も流出してしまうため、長時間サウナに入っていれば良いというわけではありません。
頭皮の角栓対策④クレンジングをする
頭皮クレンジングは、自分で行うことのできる頭皮の角栓対策であり、市販のクレンジング剤を使用することで、頭皮を角栓から守ることができます。
皮脂の他にもフケや吹き出物の予防にもなるので、是非実践してみてください。正しいクレンジング方法は、頭皮クレンジング専用のクレンジング剤を使用することがポイントです。
肌用のクレンジング剤は頭皮には少し刺激が強いので避けましょう。また、頻度に関しては、毎日行うのではなく、まずは週に1回のペースで行うことをおすすめします。
あまりに高頻度でクレンジングを行うと、頭皮に刺激がかかりすぎてしまい、頭皮の乾燥を防ぐために必要な皮脂まで流出してしまいます。
おすすめのクレンジング剤として、以下のようなものがあります。
① ホホバオイル
無印良品から販売されているホホバオイルは、頭皮クレンジング剤として高い人気があります。肌に浸透しやすく、どのような頭皮環境の人でも使いやすくなっています。
コスパも良いので、まずはこの商品から使用することをおすすめします。
② ビカッサヘッドセラム
こちらの商品は液体タイプのクレンジング剤で、頭皮に直接塗って使用します。肌に潤いを与えることができ、皮脂の除去にも効果的です。美しい髪を作る効果も期待できます。
頭皮の角栓対策⑤正しい方法でシャンプーをする
間違ったシャンプーのやり方が頭皮の角栓の原因になると解説しましたが、良かれと思って行っているシャンプーでも、正しい方法でできていなければ、逆に頭皮環境を悪化させてしまいます。
頭皮の角栓対策では、正しいシャンプーの方法を理解しておくことが大切です。以下では、正しいシャンプーの方法について解説します。
①しっかりすすいで汚れを落とす
いきなりシャンプー液を髪に付けて洗髪するのではなく、まずはしっかりと髪の毛をすすぎましょう。
特に、髪が長くて毛量が多い女性は、汚れや皮脂が髪や頭皮に溜まりやすいため、髪をすすいで汚れや皮脂を落とすことで、その後のシャンプーも馴染みやすくなります。
②優しく洗う
汚れや皮脂を落とそうとして、必死にゴシゴシと頭皮をこするのはNGです。特に爪を立てて強く頭皮をこするように洗ってしまうと、頭皮が傷ついてしまいます。
シャンプーをする際には、指の腹を使ってゆっくりと洗うのがセオリーです。優しくマッサージするような感覚でシャンプーをすることで、頭皮のケアにつながります。
③しっかり流す
シャンプーのすすぎ残しがあると、シャンプーに含まれるシリコン成分が毛穴に詰まり、皮脂の過剰分泌や抜け毛の原因になります。しっかりとすすいで、すすぎ残しがないように注意しましょう。
頭皮の角栓対策⑥食生活を改める
食生活の乱れや偏食が頭皮の健康に悪影響を及ぼすことを解説しましたが、脂質の多い食品ばかり食べていると、皮脂の過剰分泌の原因になりますので、なるべく控えるようにしましょう。
糖質・ミネラル・タンパク質のバランスをしっかり保ち、血行を促進するような食品を食べることで頭皮環境にも良い影響をもたらします。
肌の代謝に良いとされるビタミンBやビタミンC、血行を促進するビタミンEを意識して摂取することで、頭皮環境を整えることにつながります。
食事だけでは理想的な栄養を摂取できないと考える場合には、サプリメントの摂取も効果的ですが、まずは毎日の食生活を充実させるという意識を持ちましょう。
頭皮の角栓対策⑦生活習慣を改める
食生活だけでなく、普段の生活リズムを整えたり改善するというのも大切です。食事以外で頭皮に影響を与える要因としては、睡眠や運動などがあります。
睡眠不足は肌の代謝を鈍らせ、角栓が増える原因になります。睡眠時間をしっかりと確保し、また質の高い睡眠を心がけるためにも、部屋を暗くする、無音状態で寝るということが大切です。
また、運動に関しては、いきなりハードな運動をしてもなかなか続かないため、まずはできる範囲のことからスタートしましょう。例えば、エスカレーターを使わずに階段を使ったり、一駅余分に歩くというのも効果的です。
身体を動かすのに慣れてきたら、ジムに通うなどして、少しずつ運動強度を上げていくと良いでしょう。
頭皮の角栓対策⑧紫外線対策をする
紫外線は頭皮にとってマイナスの影響しか及ぼしません。髪の毛が生えていても紫外線は肌の奥深くまで浸透していき、頭皮を形成している細胞を破壊します。
紫外線で細胞が破壊されると頭皮が老化し、皮脂が溜まったり角栓ができやすい状態になってしまいます。紫外線は真夏だけ対策すれば良いというものではなく、年間を通して対策することが必要です。
外を出歩く際には帽子や日傘を使用するなどして、頭皮を長時間紫外線に当てないように注意することが大切です。
帽子をかぶる際には、頭の中が蒸れないようにするために、あまりきついサイズの帽子をかぶらないように気をつけ、室内では帽子を取りましょう。
暑い時に頭にタオルを巻く男性がいますが、実はこれも紫外線対策に有効な方法です。ただし、蒸れないように注意してください。
頭皮の大きい角栓は危険信号!しっかりケアして爽やかに
以上、頭皮の角栓が増える原因や対策について解説してきました。
若い頃は頭皮環境に対して特に意識をしていなくても、生活リズムや生活習慣の乱れが原因で、いつの間にか角栓ができやすい頭皮環境を作ってしまっているかもしれません。
角栓はできてしまってからでも除去することは可能ですが、予防することが大切です。今回解説した内容を参考に適切な対策を実践して、頭皮の角栓の毛穴詰まりを防ぎましょう。
日頃のケアを怠らずに生活していれば、年齢を重ねても角栓に悩まされるリスクは低減します。
現在の頭皮環境を知るというのも大事ですので、クリニックなどで角栓の毛穴詰まりを確認してもらうと良いでしょう。