フケをなくす・出なくなる方法11選!困ったときの応急処置も

フケの取り方

フケは新陳代謝(ターンオーバー)の過程で必ず発生する老廃物ですので、どなたでも微量のフケが毎日出ています。

しかし、フケが大量に出てしまうと不潔な印象になってしまいますので、なんとかしたいと悩んでいる人は大勢います。

この記事では、フケの取り方を解説しいます。フケの原因を知り、原因に応じた正しい対処法を実践することが大切です。

フケの取り方を間違うと逆効果!原因別の方法6つ

フケの原因と取り方

フケの原因は2種類あり、フケの原因は人によって全く異なります。原因に応じた正しい対処法をしないと逆効果になり、症状が悪化することがあるので要注意です。

ここではフケの原因に応じたフケの取り方を6つ紹介します。

フケの原因には2種類ある

フケの原因には2種類あります。

フケで悩んでいる人は2種類の原因のうち、自分はどちらに該当するのかを明確にしておくことが必要です。

ここで間違えてしまうと、フケの取り方を実践しても逆効果になり、かえってフケが大量に出てしまう恐れがあります。

フケの原因は、皮脂が多すぎる(脂性フケ)か皮脂が足りない(乾性フケ)のどちらかになります。

頭皮の皮脂が多すぎるとベトベトしている脂性フケが出ます。湿っていてベトベトしている少し黄色がかかった白色のフケが出ている人は、皮脂が多すぎることがフケの原因になっています。

皮脂が不足して頭皮が乾燥すると、カサカサしている乾性フケが出ます。白くカサカサしているフケが出ている人は、頭皮が乾燥していることがフケの原因です。

頭皮の皮脂が多すぎる人のフケの取り方①抗真菌シャンプーを使う

湿ってベトベトしている脂性フケが大量に出ている場合は、皮脂を餌にするマラセチア菌が増殖していることが考えられます。

頭皮の皮脂が多すぎる人のフケの取り方は、増殖しているマラセチア菌を殺菌することが必要であり、抗真菌タイプのシャンプーを使用するとマラセチア菌を殺菌できます。

抗真菌タイプのシャンプーは医薬部外品の薬用シャンプーであり、ミコナゾール硝酸塩などの抗真菌成分が含有されています。抗真菌成分がマラセチア菌を殺菌することで頭皮のターンオーバーが正常になり、フケが大量に出ることはなくなります。

医薬部外品の抗真菌タイプのシャンプーを使ってもフケが取れない場合は、フケ症や脂漏性皮膚炎になっていることが考えられるため、クリニックで脂性フケ治療用の抗真菌シャンプーを処方してもらってください。

頭皮の皮脂が多すぎる人のフケの取り方②シャンプーの頻度を増やす

フケの取り方 シャンプー

頭皮の皮脂が多すぎる人がクリニックで処方してもらった脂性フケ治療用の抗真菌シャンプーを使用する際には、シャンプーが終わってからもしばらく洗い流さず、5~10分程度そのままにしておきます。

そうすることで殺菌効果が高まり、マラセチア菌が減少して、フケが出にくい頭皮環境になります。

脂性フケが大量に出ている人は、シャンプーの頻度が少ないことが考えられますので、シャンプーの頻度を増やしてみましょう。これまでは2日おきにシャンプーをしていた人は、毎日シャンプーをするようにしてください。

シャンプーの洗い残しもフケの原因になりますので、頭皮の皮脂が多すぎる人は、すすぎをしっかりと行い、洗い残しがないように注意しましょう。

頭皮の皮脂が多すぎる人のフケの取り方③櫛で取りシャンプーで洗い落とす

脂性フケはネバネバしているため、髪の毛に付着して肩や背中に落ちることは少ないです。髪に付着している脂性フケの取り方は、櫛を使って大きくて目立つものだけを取るようにします。残ったフケはシャンプーの時に落とせます。

頭皮にへばりついている脂性フケを櫛で無理に取ると、さらにフケが出る原因になります。頭皮にへばりついているフケはそのままにしておき、シャンプーの時に落とすようにします。

頭皮の皮脂が多すぎる人は、シャンプーをする前にブラッシングをすると毛穴が開きやすくなり、シャンプーで毛穴に詰まっている皮脂を洗い落とせるようになります。

シャンプー前のブラッシングでは、パドルブラシやクッションブラシの使用がおすすめです。

頭皮が乾燥している人のフケの取り方①アミノ酸系シャンプーを使う

アミノ酸シャンプー

頭皮が乾燥している人は、皮脂を取り過ぎないシャンプーを使用することがフケの取り方のコツになります。

市販されているシャンプーの多くは石油系・高級アルコール系シャンプーであり、これらのシャンプーは頭皮が乾燥している人には適しません。

皮脂を取り過ぎないシャンプーとしてアミノ酸系シャンプーがあります。アミノ酸系シャンプーは弱酸性のシャンプーで、低刺激で保湿性が高いことが特徴です。

頭皮は弱酸性ですが、アミノ酸系シャンプーも弱酸性ですので、頭皮に大きな刺激を与えることはなく、皮脂を取り過ぎることもありません。

アミノ酸系シャンプーは保湿性が高く、乾燥した頭皮に潤いを与えてくれます。頭皮の潤いを保つことでターンオーバーは正常になり、フケが出にくくなってきます。

頭皮が乾燥している人のフケの取り方②お湯の温度を下げる

頭皮が乾燥している人がシャンプーをする際は、熱いお湯を使わず、ぬるま湯を使ってシャンプーをすると皮脂の取り過ぎを防ぐことができます。

頭皮が乾燥している人はシャンプーのやり過ぎは厳禁です。乾性フケが大量に出る場合は、シャンプーの回数を減らし、洗髪時間も短くするようにします。

脂性フケが出る人はシャンプーがフケを取るのに効果的ですが、乾性フケが出る人はシャンプーのやり過ぎは逆効果ですので注意してください。

乾性フケが出る人は朝シャンはしない方がいいので、朝シャンの習慣がある場合は朝シャンをするのは控えましょう。

乾性フケが出る人がシャンプーの際に頭皮マッサージをする場合は、あまり強い力で揉まないようにしてください。

頭皮が乾燥している人のフケの取り方③頭皮の保湿対策をする

頭皮ケア

乾性フケはカサカサしているので髪に付着せず、肩や背中にパラパラと落ちることが多いです。乾性フケは白色ですので、濃い色の服を着ている場合はフケがとても目立ってしまいます。

乾性フケは髪に付着しないため、櫛やブラシを使わなくても手で払うだけで簡単に取ることができます。服に落ちたフケも手で払うと取れますが、エチケットブラシを使うと綺麗に取り除けます。

乾性フケが出る人は、頭皮の乾燥を防ぐことが大切ですので、セラミドなどを配合している保湿ローションを頭皮に塗って軽くマッサージをすると、保湿成分が頭皮の奥まで浸透して頭皮の乾燥を防ぎます。

乾性フケは空気が乾燥する冬になると出やすくなるので、冬場はしっかりと保湿対策を行うことが大切です。

フケの取り方「応急処置」はどうしたらいい?外出先ですぐ取りたい!

フケが出るのを瞬時に止めることは不可能なので、外出先でフケがたくさん出た場合は、「応急処置」をするしかありません。

乾性フケの場合は手で払うとフケは取れますので、外出先でも手で払うとよいでしょう。

肩や背中に落ちたフケはエチケットブラシを使うと取れやすいので、乾性フケが出やすい人は、外出時には携帯用のエチケットブラシをバッグの中に入れておくと安心です。

乾性フケが大量に出ている場合は、なるべく白系の服を着て出かけるようにすると、フケが目立たなくなります。

黒系の服は肩や背中に落ちたフケがとても目立ちますので、乾性フケが大量に出ている時には、黒系の服の着用はおすすめできません。

フケを根本的になくす方法5つ!小学生・中学生・女性にも効果的

女性のフケの取り方

フケが出るのはターンオーバーによる自然現象ですので、完全に出なくすることはできませんが、出る量を適正に近づけることは可能です。

ここでは、小学生・中学生・女性にも効果的な根本的なフケの改善策を紹介します。

なお、脂性フケと乾性フケでは、根本的な改善策が違ってくるので注意してください。

フケをなくす方法①頭のフケをなくすシャンプーを使う

脂性フケがひどい場合は抗真菌タイプのシャンプーが効果的ですが、ピロクトンオラミンを配合している薬用シャンプーも脂性フケの改善に良いシャンプーです。

育毛シャンプーも脂性フケの改善に役立ちますので、頭皮のベタつきを防ぐタイプの育毛シャンプーを使用すると良いでしょう。

乾性フケは弱酸性のアミノ酸系シャンプーが最適ですが、ココアンホプロピオン酸Naやココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルメチルタウリンNaなどの成分を配合しているのがアミノ酸系シャンプーになります。

また、乾性フケが出る人は天然由来・無添加のシャンプーであれば頭皮にダメージを与えないので、無添加のシャンプーを選ぶようにしてください。

フケをなくす方法②頭皮の皮脂バランスを整えるローションを使う

脂性フケも乾性フケも、頭皮の皮脂バランスが崩れることで大量に出るため、皮脂バランスを整えるローションはフケ対策に有効です。

皮脂バランスを整えるローションを選ぶ際には、脂性フケが出る人は抗真菌成分を配合しているローションを選び、乾性フケが出る人は保湿成分を配合しているローションを選ぶようにします。

脂性フケが出る人は皮脂の過剰分泌でマラセチア菌が増殖しているため、抗真菌成分と抗炎症成分を配合しているローションが適しています。

乾性フケが出る人は頭皮の乾燥を防ぐ保湿成分を配合している保湿ローションが適しています。

保湿ローションには優れた保湿力のあるセラミドなどの保湿成分を配合しており、頭皮の乾燥を防いでフケが出る量を抑えてくれます。

フケをなくす方法③紫外線に注意する

フケ対策紫外線ケア

頭皮は体の中では最も紫外線の影響を受けやすく、特に脂性フケが出る人は紫外線には要注意です。

脂性フケが出る人は、紫外線の影響で脂漏性皮膚炎になるリスクが高まり、脂漏性皮膚炎になると地肌が赤くなってとてもかゆくなり、フケが大量に出るようになります。

乾性フケが出る人は頭皮が乾燥しているため、紫外線で頭皮が日焼けになりやすいです。頭皮が日焼けするとフケが出やすくなり、ハゲや薄毛の原因にもなります。

フケがたくさん出る人は、特に夏場は外出時に帽子や日傘を使用するなどの紫外線対策を行うことが大切です。

日焼け止めスプレーは紫外線対策になりますが、頭皮に合っていないものを使うとフケが出やすくなるので注意が必要です。

フケをなくす方法④生活習慣を改善する

不規則な食生活や睡眠不足、ストレスなどはフケの原因になりますので、フケがたくさん出る人は生活習慣を改善することが必要です。

食生活ではバランスのとれた食事をすることが大切ですので、フケがたくさん出る人は栄養のバランスを考え、朝ごはんもきちんと食べるようにしましょう。

脂性フケがたくさん出る人は皮脂の過剰分泌を防ぐために、脂肪分が多い脂っこい食事はなるべく控えてください。

睡眠不足やストレスは自律神経のバランスが崩れる原因になり、頭皮の皮脂バランスやターンオーバーが乱れて、フケが出やすくなります。

ぐっすりと眠ることでストレスも解消できますので、フケで悩んでいる人は質の高い睡眠をとることが大切です。

夜の10時までに就寝するのが理想ですが、遅くても11時までには眠るようにしましょう。

女性がフケをなくす方法は「ホルモンバランス」の改善も鍵!

男性は男性ホルモンの影響で脂性フケが女性よりも出やすいですが、女性もホルモンバランスの影響でフケが出やすくなることがあります。

ホルモンバランスとターンオーバーは密接な関係があり、女性ホルモンの分泌量が減ってホルモンバランスが乱れると、頭皮のターンオーバーも乱れてフケがたくさん出るようになります。

女性は更年期になるとホルモンバランスが乱れますが、睡眠不足や運動不足もホルモンバランスが乱れる原因になります。

女性は冷え性の人が多いですが、冷えは女性ホルモンの大敵ですので、エアコン環境でずっと過ごすのは良くありません。

フケが出やすい女性は、睡眠不足と運動不足を解消し、夏場は冷房を使いすぎないことがフケの取り方のポイントです。

フケ取りは慣れれば楽しい!でも出なくなる方法を試すのが最重要

フケ取りは楽しい

白くてカサカサした乾性フケは手で払うと取れますし、服に落ちたフケはエチケットブラシを使うと取ることができます。

また、フケがたくさん出る人は外出時には白系の服を着ることで、フケを目立たなくできます。

しかし、これらの対症療法的なフケの取り方は根本的な改善策にはなりませんので、フケがたくさん出る人は根本的な改善を図ることが大切です。

根本的なフケの取り方で重要なのはシャンプーですので、フケがたくさん出る人はシャンプーの改善から始めることをおすすめします。

また、生活習慣の改善も大切ですので、フケがたくさん出る人は生活習慣の改善にも是非取り組んでください。

なお、フケのタイプによって原因や改善方法が全く異なりますので、この点だけはくれぐれもご注意ください。