白髪だとハゲないなんて嘘!噂が広まる2つの理由と同時進行予防策

白髪はハゲない?

「白髪はハゲない」という都市伝説的な噂が広まっていますが、「白髪はハゲない」は本当なのでしょうか。

実際のところ、白髪でハゲている人はたくさんいます。白髪とハゲが同時進行していることで、悩んでいる人は大勢いるのです。

この記事では、白髪とハゲが同時進行するメカニズムを解明し、どうすれば白髪とハゲの同時進行を予防できるのかを詳しく解説します。

そもそも白髪とハゲって同時に起こる?

白髪とハゲは起こるメカニズムに違いがあります。

白髪はメラニン色素を生成するメラノサイトという細胞の働きが低下することで起こり、ハゲは発毛に関わる毛母細胞の活力が低下することで起こります。

メラノサイトの働きと毛母細胞の活力が同時に低下すると、白髪とハゲが同時に起こってしまいます。

年を取るとメラノサイトの働きと毛母細胞の活力はどちらも低下しますが、若い人でも何らかの原因によってメラノサイトの働きと毛母細胞の活力が低下して、白髪とハゲが同時に起こることがあります。

白髪とハゲが同時に起こるケースとは

白髪 ハゲ③

白髪とハゲは起こるメカニズムは違いますが、白髪とハゲの原因は双方に共通するものが多いです。従い、白髪とハゲが同時に起こるケースはよくあります。

ここでは、白髪とハゲの原因をそれぞれ分けて説明します。

白髪の原因①ストレス

ストレスは白髪とハゲの共通の原因になります。

ストレスが蓄積するとアドレナリンの分泌量が増え、老化が促進します。これにより、メラノサイトの働きが低下してメラニン色素を産生する力が弱まることで、白髪になってしまいます。

また、ストレスが溜まると自律神経のバランスが乱れますので、メラニン色素を産生する力が弱まって白髪になりやすくなります。

白髪の原因②遺伝

遺伝も白髪とハゲの共通の原因になり、親が白髪の人は子供も白髪になりやすく、親がハゲている人は子供もハゲになる可能性が高くなります。

白髪は特に遺伝的要因が強く、親が若白髪の場合は子供も若白髪になりやすい傾向があります。

イギリスのロンドン大学ユニバーシティー・カレッジ(University College London、UCL)遺伝学研究所は、メラニン色素の生成をコントロールする「IRF4」遺伝子が白髪の原因であると特定し、親から「IRF4」遺伝子を受け継ぐと、高い確率で白髪になりやすいことが判明しています。

白髪の原因③加齢

人は年を取ると白髪になったりハゲてきますので、加齢は白髪とハゲの大きな原因になります。

加齢によって白髪になるメカニズムは、老化で色素細胞のメラノサイトの数が減少したり、メラノサイトの活力が弱まることでメラニン色素を産生できなくなり、黒髪が白髪になるというものです。

30代後半から50代になると老化によって白髪が増えてきますが、白髪の量は個人差があり、50代になると髪の毛が真っ白になる人もいれば、50代でも白髪がほとんど目立たない人もいます。

白髪の原因④食生活の乱れ

白髪 ハゲ ④

食生活の乱れは白髪とハゲの共通の原因になり、乱れた食生活を続けていると、白髪とハゲが同時進行する可能性が高まります。

メラノサイトでメラニン色素を生成するにはミネラルが必要になりますので、ミネラルが不足すると白髪になりやすくなります。

特に必要になるミネラルはカルシウムと銅であり、カルシウムは乳製品や小魚、大豆などに含まれており、銅は牡蠣やレバー、ナッツ類に豊富に含まれています。

カップラーメンなどのインスタント食品ばかり食べているとミネラル不足になりますので、きちんとした食事を摂ることが白髪予防に大切です。

ハゲの原因①ホルモンバランスの乱れ

男性の薄毛やハゲは男性ホルモンが大きく関係し、女性の薄毛やハゲは女性ホルモンが大きく関係します。

男性の場合はテストステロンという男性ホルモンの一種が5αリダクターゼという酵素と結びつくことで、DHT(ジヒドロテストステロン)という発毛阻害因子が増えて男性型脱毛症(AGA)になります。

女性の場合は更年期などで女性ホルモンが減少することでホルモンバランスが乱れ、髪全体が薄くなるびまん性脱毛症になります。

ハゲの原因②頭皮環境の悪化

男性の場合は頭皮環境の悪化で薄毛やハゲになりやすいです。

男性は男性ホルモンの影響で皮脂の分泌が過剰になりやすく、皮脂が増えると毛穴に詰まって毛が生えにくくなります。

頭皮環境を改善するにはシャンプーが欠かせませんが、シャンプーの選び方が悪かったり洗い残しがあると、頭皮環境が悪化します。

頭皮環境の悪化は、髪と頭皮に優しいシャンプーを使い、薄毛が目立つ場合は育毛剤を使用するなどで食い止められます。

ハゲの原因③食生活・生活習慣の乱れ

食生活・生活習慣の乱れは、薄毛やハゲの大きな原因になります。

白髪を防ぐにはカルシウムや銅などのミネラル成分の摂取が大切ですが、薄毛やハゲを防ぐには、タンパク質や亜鉛などのミネラル、ビタミン類の摂取が欠かせません。

また、脂肪分が多い食品の過剰摂取も薄毛やハゲの原因になるので注意が必要です。

生活習慣の乱れは睡眠不足やストレスの蓄積を招き、自律神経のバランスが乱れることでハゲやすくなります。

ハゲの原因④運動不足

運動不足の状態が続くと血液の循環が悪くなり、毛球部まで十分な血液を送れなくなってしまいます。

髪は血液に含まれる栄養分が成長の源になりますので、血液の循環が悪くなると髪は栄養不足の状態になり、抜け毛の量が増加します。

男性の場合は有酸素運動をして汗をかくことで、発毛を阻害するDHT(ジヒドロテストステロン)を体外に排出できますが、運動不足が続くとDHTが体内にどんどん蓄積するため、男性型脱毛症(AGA)になる原因になります。

ハゲの原因⑤飲酒・喫煙

白髪 ハゲ⑤

適度な飲酒であれば問題ありませんが、毎日大量にお酒を飲み過ぎると薄毛やハゲの原因になることがあります。

アルコール依存症の人が全員ハゲているわけではないので、お酒を飲み過ぎると絶対に薄毛やハゲになるというわけではありませんが、肝臓でアルコールを十分に分解できないとDHTが増え、AGAになるリスクが高まります。

喫煙をすると血液の循環が悪くなり、毛細血管が収縮することで、薄毛やハゲの原因になります。

ハゲの原因⑥遺伝

白髪ほどではありませんが、薄毛やハゲも遺伝します。親が薄毛やハゲの場合は子供も薄毛になる可能性が高くなり、特に男性はAGAの原因の約8割は遺伝であるといわれています。

薄毛やハゲになりやすい男性は、生まれつき5αリダクターゼの活性度が高い傾向があり、DHTがどんどん増えることで毛髪の成長が阻害されます。

女性は男性と比べると遺伝で薄毛やハゲになる確率は低いものの、女性の薄毛やハゲも遺伝が原因である場合があります。

白髪染めを繰り返してハゲてきたと感じる人も

白髪染め ハゲ

白髪染めを繰り返してきたことがハゲの原因になることがあります。

白髪染めにはアルカリ性のものと弱酸性のものがあり、アルカリ性の白髪染めは染色力が強い反面、刺激が強く、髪や頭皮にダメージを与えます。

刺激が強いアルカリ性の白髪染めを繰り返し使用すると、髪や頭皮がダメージを受けて薄毛やハゲになる恐れがあります。

薄毛やハゲになりかけている人は、pH値が5%前後の弱酸性の白髪染めを使用することをおすすめします。

白髪はハゲないという都市伝説が広まる理由2つ

これまでに説明してきたように、白髪とハゲは起こるメカニズムは異なりますが、白髪とハゲの原因は双方に共通するものが多いため、白髪になるとハゲにはならないという保証はどこにもありません。

しかし、世間では「白髪はハゲない」という都市伝説が広まっています。その謎を解明します。

白髪はハゲないと言われる理由①目立たないから

頭皮の色は肌色か青っぽい白色ですので、黒髪の人がハゲると地肌の色が鮮明になり、とても目立ってしまいます。

一方、白髪の人がハゲると頭皮がむき出しになっても、髪の色と地肌の色が似ているため、黒髪の人よりも目立ちません。

このように、白髪の人はハゲていてもあまり目立たないため、「白髪はハゲない」という俗説が定着したと考えられます。

特にくせ毛の人やゆるふわパーマをかけている白髪の人は、ハゲが目立ちにくいです。

白髪はハゲないと言われる理由②若白髪の人も多いから

若白髪

20代~30代前半で若白髪の人は割と多くいます。若白髪の人は年齢が若いこともあり、ハゲている人は少ないです。

若白髪の人は髪の毛がふさふさの人も多いので、「白髪はハゲない」という都市伝説が広がっている理由のひとつになっています。

また、元NHKアナウンサーの登坂淳一さんや俳優の塚本高史さん、歌舞伎役者の中村七之助さんなど、若白髪だけれども髪の毛はふさふさの有名人が多いことも、「白髪はハゲない」という俗説につながっています。

逆に白髪が「ハゲて見える」と悩む人もいる

白髪染めをしても、1ヶ月ほど経つと髪の根元から白髪が伸びてきますので、人によっては白髪が「ハゲて見える」ことの原因になる場合があります。

特につむじハゲは根元から白髪が伸びてくると薄い部分が目立つようになり、光って見えることもあります。

つむじハゲを目立たないようにするためには、白髪染めの回数を増やさなければならず、大変面倒でお金もかかりますし、刺激が強い白髪染めを使うとつむじハゲが悪化します。

白髪だけどハゲたくない!ハゲてない人の特徴を2chからまとめ

白髪だけどハゲたくない人は、ハゲないようにするにはどうすれば良いのかが、とても気になります。

ここでは、「ハゲてない」と言っている人やハゲを治すことに成功した人の特徴を2chから抽出してまとめています。

禿げない人の共通点①アミノ酸系シャンプーを使っている

アミノ酸シャンプー

カロヤンで生えてきたよ。
あとマッサージと一番大事なのはシャンプーかな。
毎日使ってるけど炎症治まったままだよ。痒くも痛くもならない。

引用元:2ch

ハゲないようにするためには、この投稿者が述べているようにシャンプーの選び方が大切で、頭皮マッサージもハゲ予防に役立ちます。

ハゲない人は低刺激のアミノ酸系シャンプーを使っていることが多いです。

この投稿者はカロヤン(発毛剤・育毛剤)で毛が生えてきたと述べていますが、発毛剤や育毛剤はハゲの改善やハゲ予防につながります。

禿げない人の共通点②ハゲ始めの早い時期に手を打っている

ハゲはじめなら治るよ
M字は産毛だけになってたけどプロペシア飲みはじめて半年したら完全に埋まってきた。
あと20代、30代の若ハゲ程よくきく

引用元:2ch

M字ハゲをAGA治療薬のプロペシアで治した事例です。ハゲはじめであれば、クリニックで処方したAGA治療薬で治る可能性は高いです。

ハゲないようにするためには、ハゲはじめで適切な対処をすることが重要になってきます。

禿げない人の共通点③育毛剤を継続して使っている

いま40代後半。
30の頃に頭頂がハゲ出して焦って育毛剤で何とか成功して生え揃って、今はチラホラ出てきた白髪を染めるのに専心。

スピーディ・カラーリンスやビゲン・カラーリンスのブラックで染めてるけど、染まりにくい部分は紫色に染まっている。
まあ、それでも白髪そのままや何も染まらないよりはマシだろうと思っている。

引用元:2ch

頭頂部のハゲを育毛剤で改善できた事例です。相性の良い育毛剤でケアをすると、薄毛やハゲが改善することがあります。

白髪とハゲをどっちも食い止める方法3つ

「ストレス」「生活習慣の乱れ」「食生活の乱れ」の3つは、白髪とハゲの共通する原因です。この3つの原因を改善することによって、白髪とハゲの双方を食い止められる可能性が高まります。

ここでは、白髪とハゲの双方を食い止める方法3つを紹介します。

白髪・ハゲ対策①ストレスをためない

白髪 ハゲ⑥

ストレスの蓄積は白髪とハゲの大敵であり、特に強いストレスは白髪とハゲを急激に進行させます。

ストレスを解消するにはリラックスすることが必要であり、リラックスすることでセロトニンというリラックスホルモンが分泌され、ストレスホルモンのアドレナリンの分泌量が減ってきます。

リラックスする方法はいろいろありますが、瞑想やアロマテラピーなどは欧米のセレブ層の間で人気が高いリラックス法であり、ヨガやストレッチなどもリラックス効果が期待できます。

白髪・ハゲ対策②生活習慣の改善

生活習慣の改善では、良質な睡眠を取ることが大切です。

十分な睡眠を取った時や、朝日を浴びた時もリラックスホルモンのセロトニンが分泌されますので、ぐっすりと寝て、朝起きたら朝日を浴びるようにすると自律神経のバランスが整ってきます。

アルコール類の過剰摂取や喫煙も白髪とハゲの原因になるので、お酒を飲むのは控えめにして、禁煙をすることも白髪・ハゲ対策になります。

運動不足で肥満になると白髪やハゲになりやすくなるため、ウォーキングなどの有酸素運動をすることをおすすめします。

白髪・ハゲ対策③食生活の改善

白髪とハゲになるのを予防するには、食生活を改善して、バランスの良い食事をすることが大切です。

白髪とハゲの両方に良い栄養素はミネラルのカルシウムや銅ですので、乳製品や小魚、大豆、牡蠣、レバー、ナッツ類などをよく食べるようにしましょう。

髪の成長にはタンパク質が欠かせませんが、脂肪分が少ない赤身の肉は育毛につながる食品です。

また、赤身の肉や大豆、乳製品を食べるとリラックスホルモンのセロトニンが分泌されやすくなりますので、ストレス解消にもつながります。

白髪とハゲはどっちも起こる!油断せずに対策を

白髪 ハゲ ②

「白髪はハゲない」という都市伝説的な噂はウソであり、白髪とハゲが同時進行することは十分あり得ます。

特に若白髪の人は「自分はハゲない」と思い込んでいる人が多いですが、油断をしていると白髪とハゲが同時進行する恐れがあります。

白髪とハゲは遺伝でなりやすい人が存在するのは事実ですが、この記事で説明したように、食生活や生活習慣を改善することで、白髪とハゲの同時進行を予防できます。

もし、白髪とハゲが同時進行してしまった場合は、白髪は黒く染めることで隠すことができますが、白髪染めは髪と頭皮に優しいpH値が5%前後の弱酸性の白髪染めを使用するようにしてください。

薄毛やハゲの進行を食い止めるには、アミノ酸系シャンプーを使用し、頭皮マッサージをしながら、育毛剤や発毛剤を使ってみることをおすすめします。

それでも白髪とハゲの同時進行が止まらない場合は、クリニックで医師に相談してください。