薄毛を隠すための方法として、植毛手術があります。
日本のクリニックは植毛の手術費用が高く、費用の安い韓国やトルコなどの医療ツーリズムに力を入れる国で植毛手術を受ける方もいます。
日本での手術も含めて植毛手術の安全性は確保されているでしょうか？高額な費用を失う可能性もあり、心配な方も多いでしょう。
この記事では、植毛手術を受けて失敗した方の体験談や口コミを調査し、植毛手術の正しい選択とクリニックの選び方などをまとめました。
目次
植毛に失敗する確率・原因は？
植毛を検討する上で、植毛に失敗する確率や失敗の原因が気になるところです。植毛手術前に多くの情報を獲得することで、失敗するリスクを軽減できます。
ここからはTwitterやブログにあった情報から、植毛手術に失敗する確率や原因を探ります。
植毛失敗の体験談！2ch・Twitter・ブログを徹底調査
ここでは、植毛手術の失敗談に関して、2chやTwitterを調査しました。どのようなケースで失敗するのでしょうか。ここでは2つの例を紹介します。
質の良い医者を見抜けない
４０代の時に自毛植毛をしているのになぜ
まだハゲの話をしているかと言うと
植毛の施術をしたのは予算の関係上前の部分
のみでそれもヤブ医者に大幅に本数をごまか
されたので(1000本→250本)スカスカでしたし
後頭部は全くのテカテカ頭で植毛をしていません
有名なクリニックへ行かないとだめです。— 飽くなき発毛への挑戦 (@yama57899577) June 30, 2019
圧倒的、疑念ッ！
日本一と評判の植毛クリニックの院長も言ってたけど、安さといつでも手術を受けられることに吊られて、海外で植毛した結果、残念な結果になり、修正手術を受けに来る患者が後を絶たないそうだ
もちろん、中には当たりの先生もいるんだろうけどなッ！https://t.co/OxRchLkdb0 https://t.co/7cy0n28KFt
— トネガワ＠ハゲコンサル【髪は命より重いッ！】 (@tonegawa1987) September 18, 2019
海外で手術を受けた事例を紹介します。医者に1,000本ほど植毛して欲しいと伝えたにも関わらず、実際は250本しか植毛されてず多額の手術費用を失いました。
この例に限らず、カウンセリングで患者の不安を煽り、すぐに手術を勧めてくる医者は信用できません。手っ取り早く儲けようと考えている恐れがあります。
診察時にはまず、自分はAGAが進行しているのか、遺伝的な問題でおでこが広いだけなのかなどを質問して確認しましょう。
具体的な返答が返ってこない場合は、他のクリニックで手術を受けるべきです。
FUE法の選択
植毛手術には、マイクロパンチを使用してドナー株を採取するFUE法と、後頭部にメスを入れて手作業でドナー株を採取するFUT法があります。
FUE法とFUT法の違いを理解せずに植毛手術を受けた場合や、広範囲のドナー株が必要なのにFUE法を選択した場合は、失敗する確率が高くなります。
以下に両者の違いを説明します。
FUE法はメスを使わないため、手術の痛みを軽減します。頭皮が硬い方や、薄毛が目立つ箇所にピンポイントで植毛するのに向いている手術法です。
デメリットは多くのドナー株を採取すると後頭部がスカスカになる点と、手術の影響によって後頭部の髪も抜けるショックロスがFUT法より大きい点です。
FUEでショックロスが起きると、元の密度やボリュームに戻らず、全体的に髪が抜ける可能性も高いと言われています。
FUT法は、低コストで多くのドナー株を一度に採取できるのが特徴です。ただし、侵襲部分が大きいので体への負担も増大します。
植毛に失敗する確率は？
植毛に失敗する確率は約10%と言われています。多くのクリニックが生着率（＝植毛成功率）95%と宣伝していますが、実際にはもう少し低いのが現実です。
生着率を左右するのは、ドナー株を高い精度で採取し、採取した株を短時間で移植する技術です。
毛値には絶えず栄養を含んだ血液が必要なため、血液が届かない虚血時間が長くなるとドナー株の細胞が死んで生着しにくくなります。
ほかにも、ドナー株の採取時に毛根を切断してしまうと生着率は下がります。
多くのクリニックでカウンセリングは無料で受け付けています。クリニックを選ぶ際にはカウンセリングで質問を行い、手術時の管理体制を聞いておきましょう。
具体的な返答がない場合はドナー株を管理する手際が悪く、高い生着率は期待できません。
植毛に失敗する原因は？
植毛を失敗する原因は植毛方法に関する理解不足にあります。FUT法とFUE法では大きな違いがあります。
FUT法は後頭部に手作業でメスを入れてドナー株を採取するため、毛根を切断せずにドナー株を多く取得できます。
一度の植毛で1,500株～2,000株のドナー株が取得可能で、生涯では5,000株～6,000株採取できます。
一方、FUE法はマイクロパンチを使用してドナー株の採取を行いますが、生涯にわたって採取できるドナー株は約2,000～3,000株とFUT法の半分です。
FUE法で多くのドナー株を採取しようとすると、後頭部がスカスカの状態になります。広範囲に渡る薄毛をカバーしたい場合は、FUT法が向いています。
傷痕を隠したい場合や薄毛をピンポイントで隠したい場合は、FUE法が向いています。
海外で施術して失敗した人も！口コミを調査
日本よりも安価で植毛手術が受けられることもあり、韓国やトルコで手術を受ける方もいます。韓国は特に、日本からの距離の近さと手術費用の安さで人気です。
トルコは医療ツーリズムに力を入れ、最新設備の導入や高い技術を持つ医療スタッフの配置など、植毛ビジネスの規模は世界トップクラスの規模を誇ります。
神奈川県にあるヨコ美クリニックには韓国で植毛手術に失敗し、再手術や手術後の状態確認に訪れる人が多くいます。以下が口コミの一例です。
- 韓国の病院で1000株移植してもらいましたが、頭頂部を中心に全体的に密度が薄い状態です。高い費用を出して手術をした意味が全くありません。
- 生え際を手術しましたが、デザインが直線的過ぎるのがずっと気になっていました。今川先生に見て頂いたところ、植え付けやデザイン設定に問題があるとのことでした。
植毛に失敗しないためのクリニックの選び方
植毛に失敗しないためには、質の良い医者がいるクリニックを選ばなければなりません。
実際に植毛手術を受けた方の評価をSNSや口コミなどから集め、検討しているクリニックにどんな評価がされているか確認してください。
次にカウンセリングで、こちらからの質問に対して適切な返答を返してくれるのかを見極めてください。
FUE法とFUT法のメリット・デメリットを中立な立場で勧めてくれているか、頭部の状態を見た上で判断してくれているか見極めることが重要です。
5,000株以上のドナー株が必要な状態にも関わらず、ピンポイントの手術に適したFUE法を勧められた場合は、後頭部がスカスカになるリスクがあります。他のクリニックで手術しましょう。
植毛にかかる費用の目安は？
植毛費用は、株単価×ドナーの株数＋基本治療費で算出します。ただし目安は、植毛によってカバーする範囲の広さや、FUE法とFUT法のどちらを選択するかで変わってきます。
多くの場合、FUT法の株単価が安く、FUE法の株単価が高く設定されているのが特徴です。株単価はクリニックによって異なる金額で設定されています。
東京に拠点を置く紀尾井町クリニックではFUT法が1株600円の設定に対し、FUE法は1株900円です。
基本治療費は20万円前後が目安です。クリニックによっては、地方から来院する方を対象に宿泊費や交通費を一部保証するサービスもあるようです。
おすすめクリニック：アスク井上クリニック
アスク井上クリニックはドナー株を採取する後頭部にメスを入れず、専用のパンチでくり抜くFUE法を発展させたi-SAFEと呼ばれる植毛方法を採用しているクリニックです。
i-SAFE法は、FUE法のデメリットであるドナー株の採取数の少なさと後頭部の傷が目立つ点を補っているのが特徴です。
広範囲の植毛が可能なFUT法でも生涯で採取できるドナー数は平均5,000株なのに対し、アスク井上クリニックでは最大8,000株を採取できます。
広い範囲の植毛や密度が要求される生え際への植毛も可能です。
使用するマイクロパンチは直径0.65～0.85mmと、通常のFUE法で使用する直径1.0～1.2mmと比較して小さく、傷痕を目立たなくできます。
おすすめクリニック：ヨコ美クリニック
ヨコ美クリニックは数々の賞を受賞し、世界最大の自毛植毛専門団体ISHRS（国際毛髪外科学会）の会員である今川院長が運営しています。
今川院長は日本で初めてFUT法に関する発表を行うなど、FUT法に関しての豊富な知識と高い技術を持っています。
ヨコ美クリニックでは高密度の植毛をリーズナブルな価格で受けられます。基本治療費は無料です。
技術力は高く、1回の植毛手術で平均1平方センチメートルあたり70～80本（ 35～40FU ）の密度形成に成功しています。
平均が1平方センチあたり20～25 FUであるのと比べると、非常に高密度の植毛であることがわかります。
2,500株以上のドナー株を一度に採取するメガセッションも行っており、手術回数の削減と手術による身体への負担を軽減します。
おすすめクリニック：親和クリニック
親和クリニックはドナー株を採取する後頭部にメスを入れないFUE法を独自に発展させたMIRAI法が特徴のクリニックです。
MIRAI法は高密度の植毛とドナー部分の傷を目立たせない点が特徴です。
ドナー株を採取するマイクロパンチは直径0.63mm～0.65mmのものを使用し、移植孔の距離を可能な限り近づけることに成功しています。
豊富な経験とノウハウを蓄積したスタッフがスムーズな移植を実現し、毛細胞に血液が届かない虚血時間を可能な限り短縮することで、高密度な植毛を実現しています。
MIRAI法を発展させたNC-MIRAI法を選択すれば、ドナー株を採取する後頭部を刈り上げずに植毛手術を受けられ、人前に出ることが多い営業職や接客業の方も安心です。
植毛の失敗が怖くて挑戦できない人へ
これまで植毛手術の特徴やおすすめのクリニックを紹介してきました。多額の費用が掛かることもあり、失敗のリスクが怖いと感じている方もいるでしょう。
ここからは低コストで髪の毛をボリュームアップできる増毛方法や育毛方法を紹介します。
増毛なら気軽にチャレンジ可能
増毛は手術をしなくても髪のボリュームアップが手軽にできる点が魅力です。
友人の結婚式や多くの人が集まるパーティーへの出席など、緊急性が高い状況で薄毛を隠したい時におすすめです。
かつらやウィッグなどの着脱タイプや、人工毛を自毛に編み込むタイプなど様々な種類があり、予算や髪の状態によって選択できます。
複数の人工毛を髪に結びつけてボリュームアップを図る結毛式は、頭皮への蒸れや肌荒れを気にすることなく利用できます。
かつらやウィッグは簡単に着脱できるだけでなく、薄毛が目立つ部分をピンポイントでカバーできるタイプもあり、幅広いニーズに対応可能です。
編み込み式は取り外しせずに生活ができる点が魅力です。デメリットは、髪の伸び具合に合わせてメンテナンスが必要な点と根本的な解決にはならない点です。
おすすめ増毛サロン：スヴェンソン
スヴェンソンはリピート率95.2％を誇るユーザーからの評価が高い増毛メーカーです。スヴェンソンの特徴は多彩な方法で増毛と育毛ケアを行なえる点にあります。
広範囲の薄毛をカバーしたい方や薄くなっている箇所をピンポイントでカバーしたい方など、様々な要望に応えられるよう多様なかつらやウィッグを用意しています。
スヴェンソンの特許技術「編み込み装着技術」によりウイッグを装着しながら、シャンプーでの洗髪や整髪料を使用してヘアスタイルを整えられます。
地肌が見えないよう奥まで装着しているので、激しい運動やスポーツをしても脱げる心配はありません。
育毛ケアでは毛穴に詰まった化学物質や皮脂などを取り除き、頭皮環境を清潔に保ちます。自宅で行えるセルフケアのアドバイスもしています。
根本的に治療するのも大切
増毛は人工毛を装着してボリュームアップしているだけで、根本的な解決には至りません。薄毛の進行を抑制するためには、AGAクリニックへ通院することが有効な選択肢です。
AGAクリニックでは、投薬治療による発毛促進と薄毛抑制を同時に行います。
発毛促進では、毛髪を生成する役割を担う毛母細胞の働きを活性化させるミノキシジルを含む薬を処方します。
薄毛抑制では、男性ホルモンテストステロンと還元酵素5αリダクターゼが結びつくことで発生するDHT（ジヒドロテストステロン）の生成を抑えます。
ただし、通常2～6年周期のヘアサイクルで短くなった成長期を通常の状態に戻すためには、時間が必要です。
少なくとも半年以上、AGAクリニックで治療を受けないと改善効果が望めません。長期的な視野で治療に臨むことが大切です。
おすすめクリニック：AGAヘアクリニック
AGAヘアクリニックは秋葉原と大宮に拠点を構えるAGA治療専門のクリニックです。特徴は利用者目線で考えられた安心感と利便性の高さを兼ね備えたサービスです。
待合室は用意されておらず、来院するとすぐに診察室に通されます。名前を呼ばれず、他人と会うことが無いので、会社の同僚や知り合いに遭遇するリスクを大幅に軽減します。
治療費は月平均15,000円、最大31,000円とリーズナブルな価格です。カウンセリング・診察は無料で、費用の心配をせずに治療を継続できます。
仕事で忙しい方や自宅が店舗から離れていて通院が難しい方を対象に、スマートフォンアプリによるオンライン診察も行っております。
日頃からケアすることも薄毛に効果的
薄毛はAGAだけでなく、血行不良や頭皮環境の悪化によっても発症します。
血行不良は偏った食生活や運動不足などが原因です。血行不良になると頭部に毛髪を生成する毛細胞に血液が届かず、毛髪の生成に重要な栄養が十分得られなくなります。
頭部に十分な栄養が届かないと乾燥肌になりやすく、痒みや炎症につながります。
頭皮環境の悪化は食生活が原因の一つです。塩分や油分の多い揚げ物やコンビニ弁当を食べる機会が多いと、皮脂が過剰分泌され毛穴が詰まります。
毛穴が詰まると太くコシのある毛髪が育ちにくくなります。
仕事が忙しいとバランスの良い食事を継続して摂ることは難しいので、サプリメントの摂取も検討しましょう。
血行促進では、休日にジョギングやウォーキングなど適度な運動が必要です。
血行促進や頭皮環境を改善するためには育毛剤も効果的です。保湿や皮脂抑制効果があり、頭皮環境を清潔な状態にします。
おすすめの育毛剤：Persona
Personaは満足度98.3%と、ユーザーからの支持が非常に厚い育毛剤です。口コミやSNS上で評判が広まり、ブランドイメージも年々高くなっています。
Personaは遺伝子検査の結果に応じて、個々の症状に合わせた最適な成分を配合した育毛剤が送られてきます。
遺伝子検査では、AGAリスクや毛髪脆弱リスク、頭皮トラブルリスクを判定します。
薄毛の要因である男性ホルモンDHTや脱毛因子であるFGF-5の働きをpharcolexジオウやビワ葉エキスが抑制します。
乱れた頭皮環境やヘアサイクルを正常な状態に改善するために、毛母細胞を活性化させるリデンシルやM-034成分が含まれています。
育毛促進に不可欠な血行促進効果を望める成分として、血管拡張作用の効能を持つピディオキシジルも含まれています。
おすすめのサプリメント：SHEE+サプリメント
SHEE+サプリメントは東京美容クリニックの院長が監修し、メディアにも多数取り上げられたサプリメントです。
特徴は薄毛抑制効果と美容効果を兼ね備えている点です。
亜麻仁油や小麦胚芽油など6種の天然オイルから構成されるビュリクシールが、テストステロンと結びついてDHTを発生させる還元酵素5αリダクターゼの活動を抑制します。
ビュリクシールには男女問わず薄毛抑制効果があるとされ、ウィルファーム株式会社の調査ではビュリクシールを含んだ薬を1か月間飲んだ被験者の8割以上が脱毛抑制効果を実感しています。
血管拡張作用を持つヒハツエキスが、頭部への血流促進効果をもたらします。SHEE+サプリメントには抗酸化作用も含まれ、体脂肪の燃焼やむくみ改善効果も期待できます。
香料・着色料・甘味料などは含んでおらず、安心して使用できます。
植毛の失敗まとめ
この記事では植毛手術が失敗する原因や、失敗しないおすすめのクリニックの紹介、植毛以外でボリュームアップが可能な増毛や育毛剤について紹介してきました。
植毛手術に関しては、FUT法を選択した方が広範囲の植毛に対応できるうえ、手術費用も安く済みます。
低コストでボリュームアップを行うのであれば、増毛や育毛・発毛治療がおすすめです。増毛は即効性に優れていますが、根本的な解決にはなりません。
育毛治療はAGAクリニックの利用、育毛剤の使用、サプリメントの摂取など様々な手段がありますが、重要なのは継続することです。
ヘアサイクルの観点から治療の効果が出るのは、少なくとも半年間は継続しないと効果を実感できません。長期的な視点で取り組みましょう。
