毎日丁寧に洗髪しているのに、髪の毛からイヤな臭いがして困った経験がある人は多いのではないでしょうか。
単純に髪の毛に周囲の臭いがついてしまったケースもありますが、頭皮の臭いにはさまざまな原因が考えられます。臭わなくするためには、何が原因かを突き止めることが必要です。
ここでは、頭皮や髪の毛が臭う原因や対策について詳しく解説します。臭いが気になったときにすぐできる解消法も紹介しますので、参考にしてください。
目次
髪の毛の臭いには2種類ある
なんだか髪の毛がクサいとき、臭いの出所は2つあります。1つは頭皮から発生する臭いで、もう1つは髪に付着した臭いです。
もちろん、頭皮と髪の毛の臭いが混ざっているケースもあります。ここでは、この2種類の臭いの特徴について説明します。
頭皮の臭い:汗臭い、雑巾臭い、生乾きの臭い
頭皮から発生する臭いの主な原因は次の2つです。
- 皮脂が酸化
- 頭皮の雑菌が繁殖
私たちの肌からは一定の皮脂が分泌されています。これは、汗などの水分と混じって皮脂膜を形成し、肌内部からの水分の蒸発を防いで潤いを保つためです。
皮脂そのものは、分泌された直後はそれほど臭いません。分泌後時間が経ち、酸化すると次第に臭うようになります。
このほか、汗をたくさんかいて湿った状態が長く続いたときも臭いはじめます。汗そのものにもあまり臭いはありませんが、湿った状態が続くと地肌にいる常在菌が繁殖するためです。
繁殖した雑菌が汗を分解するときなどに、嫌な臭いを発するようになるのです。
髪の毛に付着した臭い:タバコや排気ガス、焼き肉などの食べ物の臭い
髪の毛そのものには臭いがありませんが、周囲の臭いが付着してクサくなることがあります。
たとえば、喫煙している人が近くにいれば煙草の煙の臭いがつくでしょう。交通量の多い道を歩いていれば排気ガスの臭いが付着します。
焼肉を食べに行ったり揚げ物を揚げていたりして髪がクサくなった経験がある人もいるでしょう。
ただし、髪の毛に傷みがなく健やかな状態であれば臭いはあまりつきません。健康な髪の場合、表面を覆うキューティクルがきゅっと締まってつるんとしているからです。
つるつるのため周囲の臭い物質はあまり吸着しません。ところが、髪の傷みが強くキューティクルが剥がれていたり損傷したりしていると、そこに臭い物質が吸着してクサくなります。
髪の毛の臭いの原因は6つ
毎日洗って清潔にしているつもりでも、頭皮や髪が臭って困ることがあります。ツヤのあるきれいな髪でも、クサいとそれだけで魅力が半減してしまうものです。
適切に対処するために、ここで髪の毛がは臭くなる原因を解説します。
原因①洗髪が不適切(不十分・洗いすぎ)
頭皮がクサくなる主な原因として、洗髪の頻度や洗い方が不適切であることが考えられます。
たとえば、皮脂の分泌が盛んな脂性肌の人が3日に1度程度しか洗わなければ、頭皮に残った皮脂が酸化し、皮脂をエサに雑菌が繁殖してクサくなります。
毎日洗っていても洗い方が不十分で、余分な皮脂やシャンプーが残っているケースもあります。丁寧に泡立て、耳や生え際、うなじなど忘れやすい部分もよく洗うようにしましょう。
朝晩2回など、洗いすぎも良くありません。洗いすぎて必要な皮脂まで落ちてしまうと、補うために過剰に皮脂が分泌されるようになるためです。
極端な乾燥肌などの場合は別として、1日に1回、就寝前に洗うことが望ましいです。
原因②シャンプーが合っていない
毎日のように頭皮や髪に直接触れるシャンプーも、髪が臭う原因になることがあります。スーパーやドラッグストアでなんとなくシャンプーを購入している人は注意が必要です。
スーパーなどで市販されているシャンプーの多くは、強い洗浄力のある成分を配合しています。
このようなシャンプーで洗髪するとさっぱりしますが、必要な皮脂も落としてしまうため、地肌の乾燥を招きやすいのです。
乾燥した肌は危機感を覚え、皮脂を分泌することで潤いを守ろうとします。すると、洗っても洗っても皮脂が盛んに分泌されてべとつくようになるのです。
皮脂量が多ければ、それだけ酸化したり雑菌も繁殖したりしやすくなるでしょう。結果として、頭皮が臭います。
原因③ドライヤーを使わず自然乾燥している
洗髪したあと、単純に面倒くさかったり熱で髪が傷みそうだったりして自然乾燥していませんか。自然乾燥も頭皮の臭いを招きます。
自然に乾くまで頭皮や髪を濡れた状態で放置すると、長時間湿った状態が続き、頭皮にいる雑菌が繁殖します。臭いだけでなく、頭皮を刺激してかゆみや炎症を起こす恐れもあります。
濡れた髪は自然にキューティクルが開くため、刺激に弱い状態です。濡れたままブラッシングしたり寝て寝具でこすれたりするとキューティクルが欠けたり剥がれたりするでしょう。
傷んだ髪は表面に欠けが生じてぼこぼこした形状になるため、外部からの臭い成分も付着しやすくなります。
原因④ブラシや枕カバーが汚れている
臭いを防ぐには、頭皮や髪を清潔に保つことはもちろん、ブラシや枕カバーなど頭髪や頭皮に触れる機会があるものにも気を配る必要があります。
これは、いくら頭を洗って清潔にしても、ブラシや枕カバーに雑菌が繁殖していれば、ブラッシングや就寝するたびに菌を戻してしまうことになるからです。
頭皮を十分乾かしてから寝たとしても、就寝中は汗をかき、皮脂も出るため湿っています。枕には頭皮から移動した雑菌が多数いるため、湿った環境は繁殖を助長します。
原因⑤生活習慣が乱れている
さまざまな生活習慣の乱れも、髪の毛の臭いを招く原因です。
たとえば、肉や揚げ物ばかり食べて野菜を食べない、甘いものばかり食べるなどの偏った食生活を続けていると、皮脂の分泌量が増えて臭いやすくなるでしょう。
過度にストレスが溜まったり睡眠不足の日々が続いたりすると、自律神経が乱れてホルモンバランスが崩れることがあります。
その結果、男性ホルモンの分泌量が相対的に増え、皮脂が多く分泌されるようになるのです。
原因⑥周りの臭い成分が髪に付着
原因①~⑤は頭皮が臭う場合の原因です。頭皮ではなく、髪の毛がクサいときは、別に原因があります。
BBQをする、魚を焼く、揚げ物を揚げるなど臭いが強い環境にいると、臭い成分が髪の毛に付着してクサくなります。煙草を吸っていたり喫煙者のそばにいたりした場合も同様です。
髪が傷んでいる人ほど、キューティクルの欠けた部分に臭い成分が入り込むため臭いがつきやすく、注意する必要があります。
頭皮の臭い取りに有効な6つの方法
髪の毛がクサいからと洗っても、しばらくしたら再び臭うことがあるでしょう。それは頭皮そのものに原因があります。
臭わない状態を維持するには、地肌の皮脂分泌を適量に保たなければなりません。ここでは、頭皮の臭い取りに有効な6つの方法を解説します。
対策①髪や頭皮に優しいシャンプーで洗う
頭皮の皮脂量が多い場合、まずはシャンプーを見直しましょう。シャンプーの主な構成成分は、水と界面活性剤(洗浄成分)です。
界面活性剤は種類によって、頭皮への刺激や洗浄力の強さが大きく異なります。市販品の多くに配合されているのは、ラウリル硫酸Naなどの高級アルコール系界面活性剤です。
これは頭皮への刺激も強く、洗浄力も強いため必要な皮脂をごっそり落としてしまいます。皮脂が必要以上になくなるとかえって過剰に分泌されるようになるため、良くありません。
アミノ酸系やベタイン系の界面活性剤が配合された洗浄力がソフトなシャンプーがおすすめです。頭皮の皮脂を落としすぎず、乾燥や過剰な皮脂分泌を招きません。
保湿成分が入っているものも、頭皮の皮脂と水分のバランスがとりやすくなるためおすすめです。
男性におすすめシャンプー:グロウスプロジェクトアロマシャンプー
グロウスプロジェクトアロマシャンプーは、洗浄成分として7種類の石鹸系とアミノ酸系界面活性剤が配合されています。
いくら頭皮に優しくても、汚れがきれいに落ちなければ頭皮はクサいままで、意味がありません。
グロウスプロジェクトアロマシャンプーは、7種類の洗浄成分がバランスよく機能し、極力刺激を抑えて余分な汚れはすっきり落とせます。潤いを保つため、地肌が乾燥しません。
さらに、ティーツリー葉油やグリチルリチン酸ジカリウムをはじめとする厳選された29成分が頭皮を清浄に保ちます。
リラックス効果も期待できるほのかな天然アロマで、髪の毛からは癒しの香りが漂うようになるでしょう。
らくトク便1本なら特別価格の2,780円(税込)+送料で購入可能です。
女性におすすめシャンプー:サボンモーヴ
サボンモーヴは、珍しい固形石鹸タイプのスカルプシャンプーで、フランスの化粧品業界最大のアワード「ヴィクトワール ドゥ ラ ボーテ」で最優秀賞を受賞しています。
固形石鹸タイプであることの大きなメリットは、髪に良い成分がぎゅっと濃縮されている点です。
メインの洗浄成分のマイルドさを皮脂などに対する吸着効果が高いレッドクレイが補って、毛穴の奥からきれいに取り除きます。
パンテノールやアルガンオイルなどの成分が潤いを与え、グリチルリチン酸ジカリウムなどの有効成分が頭皮を清浄に保ちます。
清潔で良好な頭皮になり、臭いとは無縁になれるでしょう。
購入するなら、専用の育毛美容液とセットになった「はじめての石鹸チャレンジセット」がおすすめです。初回限定で、特別価格の2960円(税込)で購入できます。
対策②頭皮を丁寧に洗う
いくら良いシャンプーを使っていても、誤った洗い方では頭皮や髪の毛の汚れは落ちず、臭いが消えません。
髪の毛をざっと濡らしてシャンプーを直接つけ、がしがし洗ってはいませんか。このような洗い方は髪の毛を傷めるだけで、汚れも十分に落ちないでしょう。
洗うときの望ましい手順を解説します。
- 丁寧にブラッシングする。頭皮から汚れや余分な皮脂を浮かし、抜け毛も取り除ける。
- ぬるま湯で丁寧に頭皮を予洗いする。熱い湯は皮脂が流れてしまうので使わない。
- シャンプー適量を手に取って泡立て、その泡で洗う。
- ぬるま湯で、洗い残しのないように意識して洗い流す。
洗うときは指の腹を使い、頭皮を傷つけないように注意しましょう。
対策③髪はドライヤーで十分乾かす
先に述べたように、髪の毛を濡れた状態で放置すると雑菌が湧きやすくなったり髪が傷みやすくなったりします。
洗ったあとは、なるべく早くドライヤーで十分に乾かしましょう。ただし、誤ったドライヤーの使い方をすると、熱で髪が傷むため注意が必要です。
以下のように乾かすと良いでしょう。
- 清潔な乾いたタオルで髪や頭皮を押さえて水気を優しく吸い取る。ごしごしこすらない。
- 6割程度乾いたら、髪の毛が長い人は上下左右に4~6つ程度に適当にブロッキングする。髪の毛が短い人はそのままで良い。
- ブロッキングは後頭部の下側からはずし、髪の毛から20cmほど離れた位置からドライヤーの温風をあて、小刻みに動かしながら乾かす。
- 8割程度乾いたら、冷風モードに切り替えるとこもった熱が冷やされ、キューティクルも引き締まる。
このように乾かせば、頭皮が乾燥する心配もありません。
対策④ブラシ、寝具は清潔に
プラスティック素材のヘアブラシは、洗面器にぬるま湯をいれてシャンプーを数滴垂らしたものにいれて振り洗いし、よくすすいで乾かしましょう。
ただし、獣毛ブラシは傷む恐れがあり、水洗いは好ましくありません。ゴミや毛がついたら、こまめにつまようじや専用ブラシで取り除くことが大切です。
あまりに汚れが気になるときのみ、さっと水洗いしてよく乾かします。
枕カバーもこまめに洗濯し、十分に乾かしてから使うことが大切です。
対策⑤生活習慣を整え食事に気をつける
皮脂の分泌量を適切にするには、生活習慣も重要なポイントです。まずは食生活を見直しましょう。
揚げ物のような油の多いものや甘いものを食べ過ぎると、皮脂の分泌が増えます。
髪の毛の臭いに悩んでいるなら、脂質や糖分の摂取量を減らし、野菜を多めに食べることを意識ましょう。
睡眠時間が不足したりストレスを溜め込んだりすると、自律神経の切り替えがうまくいかなくなり、ホルモンバランスが崩れて皮脂の分泌量が増えることがあります。
そのため、十分な睡眠時間を確保し、ストレスも適度に発散することが大切です。
対策⑥ヘッドスパを受ける
丁寧にシャンプーしても臭いがとれないときは、ヘッドスパを受けてみるのも良いでしょう。店舗によっても異なりますが、一般にヘッドスパは次のようなステップで行います。
- クレンジング
- マッサージ
- 保湿
最初のクレンジングで毛穴の奥に詰まった皮脂や角質、落ちていない汚れなどを取り除き、マッサージで血行を良くして保湿ケアをする流れです。
頭皮の皮脂や雑菌がなくなるため、臭いもなくなります。
なお、水を使わないドライヘッドスパもありますが、臭いが気になる人は洗い流すヘッドスパを選びましょう。
おすすめヘッドスパ:Harmonia
Harmoniaは、東京の恵比寿に店舗を構えるヘッドスパ専門店です。施術は半個室空間で行うため、周囲を気にせずリラックスして施術が受けられます。
施術を担当するのは受賞歴のある高い技術を持ったスパニストです。うっとりと夢見心地な施術を体感できるでしょう。
豊富なメニューがありますが、中でも人気の高い治癒スパ90分+トリートメントのコース(8800円・税込)は以下の流れで行います。
- スタイリストが頭皮の状態ををチェック
- 状態に合わせて5種のアロマから香りを選択
- 上半身のコリやゆがみを整えたあと、頭皮の炭酸クレンジング
- マッサージシャンプー後、アロマエッセンスを頭皮に塗布
- 頭皮を丁寧にマッサージし、トリートメントケア
- 手・肩をほぐして終了
頭皮がすっきりして臭いが消えるだけでなく、丁寧なトリートメントでツヤのある髪を取り戻せます。
髪への臭い移りを防ぐ3つの方法
頭皮に問題がなくても髪の毛がクサいときは、臭い移りが考えられます。髪の毛に嫌な臭いがつくのは極力避けたいものでしょう。
臭い移りは、事前に準備しておくことである程度防げます。ここでは、臭い移りを防ぐ3つの方法を紹介します。
方法①洗い流さないトリートメントで髪をコーティング
髪の毛は、傷んで表面がぼこぼこしてるほど臭い成分が付着してクサくなりやすいです。
反対に、傷みのない健康な髪はつるんとして引っ掛かりがないため、臭いが付きにくい傾向があります。
そこで、洗い流さないトリートメントなどで髪をコーティングし、できるだけつるんとした状態にしましょう。
頭皮にトリートメントをつけるときは、ごく少量をだし、丁寧に伸ばすようにつけます。つけすぎるとベタっとして見えるため注意しましょう。
おすすめトリートメント:リピアミューズ パーフェクトヘアオイル
リピアミューズ パーフェクトヘアオイルは、髪に本当に必要とするものにこだわって作られたヘアオイルです。以下の2種類の香りから選べます。
- アンナ:フローラルガーデンの香り、男女どちらも使いやすい
- エラ:甘い香り、女の子向け
厳しい基準で選ばれた12種の植物保湿オイルと4種の植物エキスが髪に潤いを与えてしっとりさせると同時に、シリコンオイルが髪を包み込み守ります。
コーティングされることで髪に外部からの嫌な臭いが付着しづらく、オイルの良い香りが長持ちします。
購入するなら、お得に買えて購入忘れの心配がない定期購入がおすすめです。特別価格の2530円(税込)で買え、4回目、8回目などの節目にはプレゼントが受け取れます。
方法②髪をまとめておく
髪が長い人は、1つにまとめるのも良いでしょう。髪をおろしたままにしていると、それだけ臭い成分が付着する範囲も広がります。
小さくまとめてしまえば、臭い成分がつく範囲も狭くなります。
ただし、1つにまとめるといっても、ポニーテールなどは揺れる毛先が臭い成分をキャッチしてしまうため、あまり意味がありません。
女性なら、シニヨンやギブソンタックなどがおすすめです。
シニヨンヘア:
ネジネジお手軽シニヨン♪pic.twitter.com/38nFWl4CBt
— かわいいヘアスタイル (@kawaiihaireasy) August 31, 2020
ギブソンタック:
Wくるりんぱギブソンタック♪
①くるりんぱした後②サイドの髪をロール編みにし③くるりんぱした上で結んだあと④1つめのくるりんぱの穴に通す⑤毛先を一緒にもって、くるりんぱの穴に押し込み、根元をピンでとめて崩して完成☆ pic.twitter.com/e0wNX04jk8— かわいいヘアスタイル (@kawaiihaireasy) August 28, 2020
方法③消臭スプレーを使う
髪の毛に臭いがつきそうな場所に行くときは、事前に消臭効果のあるヘアミストやヘアスプレーなどをつけてガードしておくのも良い方法です。
出かける直前やスタイリングの最後にさっとかけるなど手軽に使えます。
携帯できる小さなタイプを1つ用意しておけば、外出時に持ち運び、臭いの気になる場所に行く前や臭いに気がついたときにさっとスプレーできて便利です。
顔や首などにかかると肌が荒れる可能性があるため、注意しましょう。
髪の毛の臭い消しに今すぐ使える3つのテクニック
洗う時間的余裕はないけれど、髪の臭いをどうにかしたいこともあるでしょう。ここでは、応急処置的に髪の毛の臭い消しに使えるテクニックを3つ紹介します。
いずれも「頭皮は清潔で問題なく、髪に臭いがついているケース」で有効な方法です。
テクニック①ウェットティッシュで髪を拭く
ウェットティッシュで臭いが気になる箇所をふき取りましょう。頭皮の皮脂や髪に付着した臭い成分を取り除けるため効果的です。
うなじや耳の後ろは皮脂の分泌も多いため、特に丁寧に拭き取ると良いでしょう。
汗をかいたときや、なんとなくべたつきを感じるときなどは、クサくなるまえにさっと拭き取るようにすると臭い予防になります。
ただし、臭いが気になるからと、ごしごしこすってはいけません。頭皮や髪を傷つける恐れがあります。そっと優しく押さえるようにすることが大切です。
テクニック②緑茶をタオルに含ませて拭く
外出先で手元にウェットティッシュがないときなどは、緑茶も臭い消しに使えます。周囲にウェットティッシュを扱う店がなくても、自動販売機ならあるのではないでしょうか。
緑茶を買ってきて手持ちのハンカチやタオルに軽く湿る程度にふくませ、気になる箇所を丁寧に押さえて拭き取りましょう。これで臭いを緩和できます。
緑茶が臭い消しになるのは、カテキンが多く含まれているためです。カテキンには臭い分子の分解を促進し、無臭にする作用があります。
テクニック③風で飛ばす
頭皮には問題なく、髪にタバコや焼き肉などの臭いがついたときは、風で飛ばすことも可能です。ドライヤーが使える場所があれば、冷風モードで風をあて、臭い成分を飛ばしましょう。
ポイントは冷風モードにすることです。温風にすると、臭い成分の種類によっては油分が溶けて髪にからみつき、臭いが強くなることがあります。
出先などでドライヤーが使えない場合はうちわであおいだり、髪に広げた指を通してばさばさと揺らしたりするのも効果的です。
髪の毛の臭いに関するよくある質問
ここまで、髪の毛が臭う原因や具体的な対策について述べてきましたが、まだまだ気になることもあるでしょう。
ここでは、髪の毛の臭いに関してよくある質問のなかから2つピックアップし、回答します。ぜひ参考にしてください。
質問①:髪の毛が魚臭いのはなぜ?原因と臭い消し方法が知りたい
雑巾臭い、生乾きの臭いがするのは、髪の臭いとしてよくあるパターンです。ところが、なかには魚臭い臭いがするケースがあります。
「魚を焼いて臭いがついた」ケースであれば、洗えば落ちるため心配ありません。頭皮から魚臭がして洗っても消えないときは、内臓に病気が潜んでいる恐れがあります。
たとえば、トリメチルアミン症になると魚のような臭いが漂います。それ以外の病気の可能性もあるため、医療機関を受診して相談しましょう。
質問②:風に当たると髪が臭いのはどうして?
外出先で風が吹いたときに髪の毛が臭いことに気づいた場合、2つのケースが考えられます。1つは大気中の排気ガスなどが髪に付着したことで臭うケースです。
もう1つが、もともと頭皮から臭いがしていたものの自分では気づいておらず、風で臭いが流れて来て気づいたケースです。
髪を洗って臭いが消えるようであれば、単に周りの臭いがついたからでしょう。適切な方法で洗っても臭いのであれば、頭皮が臭っているのです。
ここで述べた方法を参考に、対処しましょう。
まとめ:髪の毛の嫌な臭いは適切なケアで解消しよう
髪の毛から嫌な臭いがするときは、頭皮から臭いが発生している場合と髪の毛に外部の臭いが付着している場合があります。どちらの臭いもがまじりあっているケースもあるでしょう。
頭皮が臭うときは、皮脂の量に問題があります。皮脂が酸化したり皮脂をエサに雑菌が繁殖したりすることで臭いが発生します。
髪の毛が臭うのは、焼肉や煙草の煙などに含まれる臭い成分が付着したためです。髪の毛が傷んでいるほど凸凹しているため、臭いが吸着しやすくなります。
臭いを失くすためには、頭皮環境を整えることが大切です。生活習慣を整え、地肌に優しいシャンプーを使う、ブラシや寝具を清潔に保つなどすると効果的です。
適切に対処して、臭いのしない爽やかな髪になりましょう。