気が付くと髪の毛が細くなっている。今は大丈夫だけど将来ハゲたらどうしよう…と思っている方はとても多くいます。
髪の毛の質は個人差が出やすく、太さにも大きな違いがあります。実際、髪の毛が細いと地肌が透けて薄く見えることもありますが、量が確保できていれば、すぐにハゲるということは滅多にありません。
しかし、何らかの原因で髪の毛が細くなってきたという人は、そこから薄毛につながる可能性は否定できません。
この記事では、「髪の毛が本当に細いのか?」がわかるチェックポイントと、薄毛予防に役立つ11の対処法を詳しく解説します。
目次
あなたの髪は細い?太い?3つのチェックポイント
「髪が細い気がする…」と思っても、客観的にチェックする機会は少ないでしょう。まずは、髪の毛が太いのか・それとも細いのか、簡単にチェックできる方法を紹介していきます。
髪が細いか見分ける方法①1本抜いてつまんでみる
まず、あなたの髪の毛を1本抜いてつまんでみます。つまんで指で持ち、それを横にしてみましょう。
横にしてみて下に垂れ下がるようなら細い髪、平行の状態をキープできていれば太い髪ということになります。
髪が細いか見分ける方法②指に巻き付けてみる
指に髪の毛を巻き付けることでも、太さをチェックすることができます。髪の毛が細い人の場合、指にくるりと巻き付いてきますが、太い人の場合は指からするりと外れるような感触があります。
髪が細いか見分ける方法③濡れた状態で引っ張る
濡れた状態で引っ張ってみるのも、わかりやすいチェック方法です。シャンプーの後、髪が濡れた状態を手で束ね、一方向に引っ張ってみましょう。
髪が太い人の場合、濡れた状態で引っ張ってもギュッと束になりますが、細い場合はシナっとなった状態になり、何本か抜けてしまうこともあります。
髪の毛が細い男性・13の原因
髪の毛が細くなってしまうのは、なぜでしょうか?遺伝だから仕方ないと考えている方がほとんどですが、実はそれ以外にも多くの原因があります。
原因を知ることで、髪の毛が細い状態を改善できる場合があるので、まずは一つずつ詳しく見ていきましょう。
髪の毛が細い原因①男性型脱毛症(AGA)
男性の薄毛は症状の1つとして医師に相談できる時代です。AGAという言葉をお聞きになったことがある方も多いと思いますが、AGAとは「男性脱毛症」のことを言います。
AGAになると、髪の毛を作る毛包や毛母細胞という細胞が機能しなくなり、髪の毛が生えない、太くならない状態になってしまいます。
AGAは専門のクリニックに相談するのが一番の近道です。もしかしたらAGAかも?と思ったら、一度医師に相談してみるといいでしょう。
髪の毛が細い原因②血流の悪化
血流の悪化は体調不良だけでなく、髪の毛にも影響を与えるということをご存知でしょうか?血管は体中を駆け巡っており、頭皮の部分にも存在します。
頭皮の血流が滞ることで髪の毛の活力が失われ、結果として髪の毛が細くなってしまいます。血流が悪化すると、栄養素が細胞にうまく運ばれずに抜け毛・薄毛の原因となることがあります。
髪の毛が細い原因③男性ホルモンの増加
男性ホルモンは文字通り男性特有のホルモンですが、その多くがテストステロンというホルモンで構成されています。
テストステロンは男性らしさである骨格や筋肉を構成する働きがありますが、5αリダクターゼという酵素と結合することでジヒドロテストステロンというホルモンになり、これが髪の毛を細くする原因になります。
髪の毛が細い原因④お酒の飲みすぎ
お酒は内臓だけでなく、髪の毛にも影響を及ぼします。アルコールを摂取するとそれが分解され、最終的にアセトアルデヒドというものになります。
アセトアルデヒドは、本来体内に送られるべき栄養の移動を妨げる性質があるので、髪の毛に対しても影響を及ぼします。髪の毛を大事にしたいと考えるのであれば、お酒の量も適量にしましょう。
髪の毛が細い原因⑤皮脂分泌の低下
頭皮の皮脂分泌量が適切でないと、髪の毛の量や太さに影響が出ます。皮脂が大量に分泌されることは頭皮環境の悪化を招きますが、逆に分泌量が少ないというのもまた問題です。
皮脂の分泌量が少ないと頭皮が乾燥し、水分量を適切に保てなくなります。頭皮がベタついている人だけでなく、乾燥している人も何らかの対策が必要です。
髪の毛が細い原因⑥ストレス
ストレスも髪の毛が細くなる原因となります。
先ほど、血流の悪化が髪の毛に悪影響であると解説しました。人間はストレスを感じると血流が悪くなり、結果として髪の毛に対しても悪影響を及ぼします。
現代はストレスを感じやすい時代ですが、ストレスマネジメントを正しく行うというのも、髪の毛を守る秘訣です。
髪の毛が細い原因⑦遺伝
遺伝というのも、少なからず髪の毛に影響を及ぼします。髪の毛は毛母細胞という細胞から生えてきますが、細胞の質が祖父・父と遺伝し、それが髪の毛の量や太さが似るというケースがあります。
しかし、遺伝だからと諦める必要はありません。日常生活や食生活を正しくする、適切なケアを行うことで、薄毛の進行を食い止めることができます。
髪の毛が細い原因⑧睡眠不足
睡眠不足は身体のあらゆる面に悪影響を与え、髪の毛の細さの原因にもなります。睡眠が不足すると新陳代謝や血流が低下します。
睡眠不足によって、成長ホルモンの分泌量も減少します。成長ホルモンは筋肉の成長や疲労回復などに必要なホルモンであり、髪の毛の成長にも関係します。
睡眠時間が短い、睡眠の質が悪いという人は、早急に改善する必要があります。
髪の毛が細い原因⑨喫煙
飲酒と並んで人間の健康にとって良くないとされるのが喫煙です。喫煙も血流を低下させます。
タバコにはニコチンという物質が含まれますが、これにより血管が収縮して血流が低下します。さらにニコチンは髪の毛に必要な栄養である各種ビタミンを壊してしまい、栄養の足りない細い髪の毛につながってしまいます。
髪が細い原因⑩食生活の乱れ
脂質や糖質の多い食事ばかり食べていると頭皮環境が悪化してしまいます。
また、髪の毛の成長には「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」「亜鉛」などの栄養素が必須です。これらの栄養素が不足すると、髪が細くなってしまうことがあります。
髪の毛が細い原因⑪運動不足
運動不足と髪の毛の成長は、一見関係ないように思えますが、実は深い関係があります。
運動をしないと、筋肉が衰えます。筋肉が少なくなることにより代謝が低下し、血流の悪化を招きます。
また運動不足・食生活の乱れが重なると血液がドロドロになり、それが血流の流れを悪くします。仕事で忙しい、めんどくさいなどと言って運動不足になってしまっている方は、要注意です。
髪が細い原因⑫汚れ落とし不足
毎日お風呂に入ることは髪の毛の清潔を保つためには欠かせませんが、しっかりと頭皮の汚れを落とせていなければ、それが頭皮にダメージを与え、量・太さに影響してしまいます。
まずはお風呂に入ったらしっかりとシャンプーをして汚れを落とし、洗い落としのないようにしましょう。
その他にも、シャンプーが頭皮に合っていないという場合も髪の毛にとっては問題となります。人気がある、みんなが使っているという理由だけでシャンプーを決めず、頭皮の質や髪質に合わせたものを選択しましょう。
髪が細い原因⑬髪への直接的なダメージ
髪へ直接ダメージを受けるも、髪が細くなる原因になります。髪の毛は普段何にも守られていない状態にあり、さまざまな場面でダメージを受けています。
- 紫外線を長時間浴びる
- 帽子をかぶりっぱなしにする
- ヘアカラーを繰り返す
- 不潔な状態のままでいる
など、髪へのダメージの要因となるものはたくさんあります。
髪の毛が細い男性に必要な11の対処法
ここまで、髪の毛が細くなる原因について解説してきました。では、髪の毛が細い男性はどのような対処が必要になるのでしょうか?
以下では、髪の毛が細い男性に必要な11の対処法について紹介します。
髪の毛を太くする方法①シャンプーを変える
シャンプーが合わないと、髪が細い原因にもつながります。
市販されているシャンプー・リンスの多くは、髪のキューティクルを保護するために、シリコン成分が多く配合されています。洗髪の際にシリコンが頭皮に残ってしまうと毛穴に詰まり、髪の成長に悪影響を与えます。
シリコン系のシャンプーの使用がハゲの原因になることがあるので、髪の細さが気になってきたら、ノンシリコンシャンプーを選びましょう。
髪の毛を太くする方法②育毛剤を使う
育毛剤を使うというのも手段の1つです。育毛剤というと薄毛・抜け毛に対して使用するイメージがありますが、髪の毛の細さに対しても有効です。
育毛剤を使用することで頭皮の血流が改善され、髪が太く・強くなっていくことが期待できます。
育毛剤によって成分も異なるので、医師に相談する、薬局で薬剤師に相談してからベストな育毛剤を選択しましょう。
育毛剤も種類が多く、特徴も異なります。また使用頻度を正しく守るということも大事であり、やみくもに使えばいいというものではありません。使い方には充分注意しましょう。
髪の毛を太くする方法③食習慣を見直す
食習慣を見直し、髪の毛に良い栄養素を摂取しましょう。髪の毛に良い栄養素を含む食材の例としては、以下のようなものがあります。
- 魚(たんぱく質)
- 貝類・ナッツ類(亜鉛)
- 人参・ほうれん草(ビタミンA・E)
- れんこん・納豆(コラーゲン)
普段から積極的に食事に取り入れていきましょう。
髪の毛を太くする方法④サプリメントを飲む
食事だけでは十分な栄養素を摂取できない場合には、補足的にサプリメントを使用することも大事です。
髪の毛に良い栄養サプリメントには、
- 亜鉛
- ビタミン
- アミノ酸
- ノコギリヤシ
などがあります。
いくら食事に気を付けていても、なかなか摂れない栄養素でもあります。ご自身の食生活を考慮しながら、適宜サプリメントも取り入れていくことをおすすめします。
髪の毛を太くする方法⑤ジョギングを始める
運動不足が髪の毛に悪影響を与えることを解説しました。そこでまずは簡単な運動でもいいので、身体を動かすことが大事です。
特にジョギングは脂肪燃焼や血行促進に効果的であり、また簡単に始めることができるのでおすすめです。
髪の毛を太くする方法⑥頭皮ローションを使う
頭皮環境を整えるために、頭皮ローションを使用するのも効果的です。頭皮ローションを使用することで頭皮に潤いをもたらし、乾燥から守ってくれます。
人によって合う合わないがあるので、合わないと感じたら使用をやめるようにしましょう。
髪の毛を太くする方法⑦頭皮マッサージをする
血流が髪の毛の太さに影響を与えますが、血流を促進させるために自分でできることもあります。その代表例がマッサージです。
頭皮を適切にマッサージするだけでも血流を改善することができるので、ちょっとした時間を使ってマッサージするようにしましょう。
髪の毛を太くする方法⑧ブラッシングする
ブラッシングを行うことで髪の毛にダメージを与えてしまうというイメージをお持ちの方も少なくないと思います。
しかし、ブラッシングは頭皮の汚れを除去したり、血流を改善する効果があります。あまり強くブラッシングすると逆効果ですので、ゆっくりと優しく行いましょう、
髪の毛を太くする方法⑨1日7時間の睡眠を確保する
睡眠時間の確保は髪の毛の健康を守る上で非常に重要です。1日7時間ほど眠ることで成長ホルモンがしっかり分泌されます。
深い眠りにつくためにも、寝る直前にスマホを見ない、夕食は早めに食べ終わる、などの工夫も大事です。
髪の毛を太くする方法⑩禁煙する
喫煙によるニコチンが髪の毛に悪影響を及ぼすことについて上記で解説しました。喫煙は健康にとってメリットになることは何もなく、髪の毛へのダメージを蓄積させます。
いきなり禁煙するのが難しい方は、量を減らす、治療を受けるなどの方法をとりましょう。
髪の毛を太くする方法⑪ストレスを溜めない
ストレスマネジメントがうまくできないと、髪の毛が細くなってしまいます。
ストレスを解消できるような趣味を作るのが好ましく、特に運動でストレスを発散できるようになるのがベストです。身体的な健康改善に繋がり、髪の毛の細さの解消も期待できます。
髪の毛が細い・少ない・柔らかい悩みをカバーするメンズ髪型
髪質がもともと細い、量が少ない、もしくは柔らかいという人は、髪型を意識するだけでもカバーすることができます。以下では、髪の毛の質で悩む人向けの注意点や髪型について紹介します。
パーマには要注意
パーマをかけることで髪の毛全体にボリューム感を出すことができます。
しかし、パーマを当てることで頭皮や髪の毛自体にも強い負荷がかかってしまうので、長い目で見ればボリューム対策にパーマはあまりおすすめできません。
短髪にしてドライヤーで根元からボリュームを出す
髪の毛全体にボリューム感を出す方法としては、短髪にしてドライヤーをうまく活用することです。
髪を濡らしたらしっかりとタオルで拭き取り、その後適度に乾くまで強風、その後弱風に切り替え、髪をつかみながら根本に風が当たるようにしながら乾かしましょう。これだけでもボリュームに違いが出ます。
前髪は左右どちらかに流す
前髪を作るには、まず髪の毛の流れを理解する必要があります。髪が細い方は、左右のどちらかに流すのが基本です。しっかりブラシを流れに沿って当て、前髪を作りましょう。
分け目がセンターにある場合には、中分けも可能です。
髪の毛が細いと感じたらすぐ対処を!ハゲてからでは遅い
髪の毛が細くなる原因や、その対処法について解説してきました。髪の毛の細さは遺伝だけでなく、ちょっとした生活習慣の乱れが原因でも生じます。
髪の毛が細くなってきたと感じたら、それは何かしらの原因があり、薄毛につながる可能性もあります。ハゲてしまってからでは遅いので、まずはご自身のセルフチェックを行い、早めに対処しましょう。