「頭皮の正しい洗い方が知りたい」「臭いやフケを改善したい」。このような疑問や悩みを持っている人はいませんか?
この記事では、そんな頭皮の正しい洗い方について、疑問や悩みを解決します。また、頭皮を洗うためにおすすめのブラシやシャンプーも紹介します。
具体的には、以下の順番で詳しく解説していきます。
- 頭皮の洗い方が間違っていると起こる症状
- 頭皮の正しい洗い方
- よくあるQ&A
ぜひ最後まで読んで、頭皮をきれいな状態に保ち、頭皮の気になる臭いや髪質を変えていきましょう!
頭皮・髪の毛の洗い方が間違っていると起こる症状
頭皮や髪の毛の洗い方が間違っていると、臭いやフケ、抜け毛などの症状を引き起こす可能性があります。
ここでは、頭皮の洗い方が悪い人の症状を3つ紹介します。以下のような症状で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
頭皮の洗い方が悪い人の症状①頭皮が臭い
頭皮や髪の毛の洗い方が間違っていると起こる症状の1つ目は、「頭皮が臭い」です。
頭皮が臭くなる原因には、頭皮から分泌される皮脂が大きく関係しています。本来、皮脂は皮膚や髪の毛を覆い、保護する役割をもっています。
しかし、皮脂が過剰に分泌されることで皮脂が酸化し、雑菌が繁殖して、嫌な臭いが発生してしまうのです。
皮脂の過剰分泌を防ぐためには、頭皮を正しい方法で洗うことが重要です。ただし、1日に何回もシャンプーをすればよいという訳ではありません。
シャンプーを何回もしてしまうと皮脂量が低下して、頭皮が乾燥しやすくなってしまいます。頭皮の乾燥は皮脂の分泌量を加速させてしまうので、洗いすぎには注意しましょう。
頭皮の洗い方が悪い人の症状②フケが多い
頭皮や髪の毛の洗い方が間違っていると起こる症状の2つ目は、「フケが多い」です。
フケは、頭皮のターンオーバー(新陳代謝)により、古くなった角質(細胞)が剥がれ落ちることで発生します。通常のフケは小さいため、ほとんど目立つことはなく、シャンプーによって洗い流されます。
フケが発生する原因には、以下のようなものがあります。
- 皮脂の過剰分泌
- 常在菌(マラセチア菌=カビの一種)による頭皮の炎症
- 頭皮の乾燥
- ホルモンバランスの乱れ
- アレルギー
さらに、フケは「脂性」と「乾性」の2つに分けることができます。フケがベタついている人は余分な皮脂を取り除けていないため、時間をかけてシャンプーをするとよいでしょう。
逆に、フケがカサカサしている人は頭皮が乾燥しているため、シャンプーのしすぎに注意しましょう。
頭皮の洗い方が悪い人の症状③抜け毛が多い
頭皮や髪の毛の洗い方が間違っていると起こる症状の3つ目は、「抜け毛が多い」です。
シャンプーをしていて髪の毛がごっそり抜けてしまったという経験がありませんか?そのような場合、頭皮の洗い方が間違っている可能性があるので見直してみましょう。
頭皮や髪の毛を強く洗いすぎると、頭皮が炎症を起こして髪が抜けやすくなることがあります。シャンプーをするときは十分に泡立てて、優しく洗いましょう。
また、シャンプーが頭皮に与える刺激にも注意しましょう。頭皮に与える刺激が小さいアミノ酸系のシャンプーがおすすめで、詳しくは以下の項目で説明しています。
抜け毛の原因はAGA(男性型脱毛症)やホルモンバランスの乱れ、栄養不足、睡眠不足などがよく指摘されます。しかし、正しい頭皮の洗い方をしないことも抜け毛につながります。特に、季節の変わり目である秋は、髪が抜けやすいと言われています。
頭皮の正しい洗い方をプロが解説!うまく洗えない男女必見
間違った頭皮の洗い方は、上記のような症状を引き起こしてしまいます。特に、頭皮の臭いやフケ、抜け毛に悩んでいる人はシャンプーのやり方を変えてみるだけで、症状がよくなることもあります。
ここでは、頭皮の正しい洗い方を5つのステップに分けて、詳しく解説していきます。
頭皮の正しい洗い方①ブラシでしっかりとかす(ロングの人は特に!)
頭皮の正しい洗い方ステップ1は、髪の毛を「ブラシでしっかりとかす」です。
なぜなら、髪の毛は水分を含むと絡みやすいため、シャンプーをするとき髪の毛や頭皮に負担をかけてしまうからです。場合によっては、髪の毛が抜けてしまうことがあるので気をつける必要があります。
また、髪同士が擦れることで摩擦が生じて傷んでしまうため、髪の毛にお湯をつける前は、一度ブラシやクシでとかすことが重要です。特に、髪の毛が長い女性は必須です。
他にも、ブラシでとかすことで、髪の毛についているホコリや汚れを軽く落としてくれます。ブラシがない人は、手ぐしでそっと髪の毛に通すだけでも髪にかかるダメージを軽減できます。
髪の毛に余計な負荷をかけないためにも、お湯で流す前にはブラシなどでとかして、毛流れを整えましょう。特に、以下で紹介するブラシはおすすめです。
特におすすめのブラシ:メイソンピアソン
『メイソンピアソン』は、創業から150年の歴史があるブランドで、英国伝統のハンドメイドブラシが有名です。
メイソンピアソンのヘアブラシは品質が高いため、スタイリストや美容師などプロも愛用しています。メイソンピアソンの最大の魅力は、以下の2点です。
- 猪毛(黒毛)を使用している
- クッション性パッドを採用している
ヘアブラシの毛の種類は大きく分けると、獣毛(豚毛・猪毛)・プラスチック・木材の3つです。その中でも、猪毛は豚毛に比べて硬いのでクシ通りがよいです。
さらに、猪毛には適度な油分と水分が含まれているため、静電気が起こりにくいという特徴もあります。
猪毛は硬いので使い方を誤れば頭皮を傷つけてしまう恐れもありますが、クッション性パッドにより、頭皮にほどよい刺激を与えて血行をよくすることができます。
ヘアブラシ選びで悩んでいる人に、おすすめです。
頭皮の正しい洗い方②ぬるま湯で丁寧に流す
頭皮の正しい洗い方ステップ2は、「ぬるま湯で丁寧に流す」です。
シャンプーを髪の毛につける前にお湯で流すのは、泡立てをよくするためだけではありません。
実は、髪の毛についた汚れはお湯で流すだけでも、8〜9割程度落ちると言われています。あくまで目安ですが、2〜3分程度シャンプーをつける前にお湯で丁寧に洗うとよいでしょう。
ここで重要なことは、お湯の温度です。頭皮は人間の皮膚の中でも薄いため、高温のお湯をつけると大きな負担がかかってしまいます。
さらに、洗髪後に頭皮が乾燥しやすくなってしまうため、お湯の温度が40度を超えないようにしましょう。36〜38度くらいの温度が目安です。
頭皮の正しい洗い方③シャンプーをしっかり泡立てる
頭皮の正しい洗い方ステップ3は、「シャンプーをしっかり泡立てる」です。
シャンプーを泡立てることのメリットは、髪同士の摩擦を軽減できる点と頭皮の汚れを浮かすことができる点です。
ここで重要なのは、シャンプーを頭皮全体にまんべんなく塗布することです。ただ単に、泡立てて髪の毛につければよいという訳ではありません。
ぬるま湯で洗い流した後なので、髪の毛についた汚れはほとんど落ちています。シャンプーをするときは、髪の毛だけでなく「頭皮を洗う」ということを意識しましょう。
注意すべき点は、爪で頭皮を傷つけないようにするために、指の腹を使って優しく頭皮を洗うことです。頭皮をマッサージすると、血行がよくなるのでおすすめです。
シャンプーはアミノ酸系洗浄成分がおすすめ
「頭皮になるべく負担をかけたくないけど、余分な皮脂汚れはしっかり落としたい」という悩みをもっている人はいませんか?そんなあなたには、アミノ酸系シャンプーがおすすめです。
シャンプーの洗浄成分は大きく分けて、アルコール系・石鹸系・アミノ酸系の3種類があります。この中でも、アミノ酸系洗浄成分は洗浄力が低く、頭皮や髪の毛に与える刺激が小さいという特徴があります。
上記で説明した通り、シャンプー前のすすぎだけで汚れのほとんどは落ちるので、洗浄力はそこまで高くなくてもよいのです。
一方で、アルコール系と石鹸系の洗浄成分は洗浄力がやや高いため、頭皮のベタつきが気になる人に適しています。
シャンプー選びで悩んでいる人は、頭皮に優しいアミノ酸系のものを選ぶとよいですよ。以下でおすすめの「頭皮を洗うシャンプー」を紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
頭皮を洗う!おすすめのシャンプー:チャップアップシャンプー
『チャップアップシャンプー』は、モンドセレクションで3年連続金賞を受賞している人気のスカルプシャンプーです。
チャップアップシャンプーは、刺激の少ないアミノ酸系と植物系の洗浄成分を配合しているため、頭皮を優しく洗うことができます。頭皮と同じ弱酸性なので、頭皮に与える負担も少ないです。
さらに、頭皮環境を整えてくれる天然成分のオーガニックエキスを10種類配合しています。
頭皮トラブルの原因にもなりうるシリコンやパラベン、鉱物油、石油系界面活性剤などの添加物は使用していないので、安心して使うことができます。
泡立ちが良く、さっぱりとした洗い心地も魅力です。これからシャンプーを買い換えようかなと思っている人に最適です。
頭皮の正しい洗い方④リンス・トリートメントは頭皮に付けない
頭皮の正しい洗い方ステップ4は、「リンス・トリートメントは頭皮に付けない」です。
なぜなら、リンスやトリートメントが頭皮を覆って、毛穴を詰まらせてしまう恐れがあるからです。
毛穴の詰まりは嫌な臭いやフケ、かゆみの原因になります。最後のすすぎで洗い流しきれないことがあるので、頭皮に付けないように注意しましょう。
リンスやトリートメントは頭皮ではなく、髪の毛を外的要因から保護・保湿するので、髪の中間から毛先にかけてつけるとよいでしょう。
リンスは髪の毛の外部をコーティングすることで保護します。一方、トリートメントは髪の毛の内部を補修する役割があります。いずれも頭皮そのものには必要ありません。
頭皮に余計な負担をかけないためにも、リンスやトリートメントは頭皮に付けないように気を付けましょう。
頭皮の正しい洗い方⑤ぬるま湯でしっかり流す
頭皮の正しい洗い方ステップ5は、「ぬるま湯でしっかり流す」です。
最初のすすぎやシャンプーで汚れや余分な皮脂を落としても、シャンプーやリンスを十分に洗い流さなければ意味がありません。
最後にしっかりとぬるま湯で洗い流すことが、頭皮を洗う上で最も重要です。
リンスやトリートメントのヌルヌル感が完全になくなるまで、ぬるま湯で洗い流し続けましょう。3〜5分程度の時間をかければ十分に汚れを落とせます。
少し長いかなと感じるくらいがおすすめです。「少しヌルヌル感を残してリンスやトリートメント成分を残した方がいい」と思っていた場合は注意しましょう。
洗い残しやすい箇所は、耳の裏や襟足などがあります。毛量が多い後頭部もしっかり洗いましょう。
最後にドライヤーで髪の毛を乾かすことを忘れてはいけません。髪の毛は濡れている状態が最も傷みやすいので、8〜9割ほど乾かしましょう。
頭皮の洗い方に関するよくあるQ&A
上記で説明した正しい頭皮の洗い方を実践しようとする人の中には、他にも様々な疑問を持つことがあると思います。
ここでは、そんな頭皮の洗い方について、よくある質問や疑問を解決します。ぜひ最後まで読んでみてください。
頭皮だけ洗う方法はある?
「シャンプーはしたいけど、いちいち髪の毛を乾かすのが面倒臭い」という悩みをもっている人はいませんか?特に、髪の毛が長い女性はシャンプーのたびに髪の毛を乾かすのは、とても時間がかかってしまいます。
頭皮だけを洗う方法は、基本的にはありません。ただ、シャンプーを毎日する必要があるのかと言えば、必ずしもそうではありません。
最近は2〜3日に1回など、シャンプーを毎日しない人も増えています。シャンプーを毎日すると、頭皮の皮脂が必要以上に取り除かれて、乾燥しやすくなったり、かえって皮脂の分泌を促進させてしまったりするという意見もあります。
シャンプーの中には、スプレータイプの商品もあります。サッと一拭きして髪の毛になじませるだけで爽快感を味わえるので、毎日シャンプーをするのが面倒臭いと感じている人におすすめです。
髪の毛を洗う時は下を向く?上を向く?
みなさんはシャンプーをするとき下を向いていますか、それとも上を向いていますか?それぞれメリット・デメリットがあるので、簡単に説明していきます。
下向きのメリットは、体に負担がかかりにくい、背中にシャンプー剤がかからないので肌荒れしにくいことです。デメリットは、顔にシャンプー剤がかかりやすい、キューティクルの流れと逆方向に流してしまうので髪が傷みやすい点です。
上向きのメリットは、顔にシャンプー剤がかかりにくい、髪の毛が頭皮を引っ張ることがないので頭皮に優しい点です。デメリットは、人によっては上を向く姿勢が体に負担がかかる点です。
上向きが良いと言われていますが、明確な理由はないため、自分がやりやすい姿勢でシャンプーをすると良いでしょう。一番大切なのは、あくまで頭皮をしっかり洗うことです。
「ためしてガッテン」で紹介されていたポイントって?
「ためしてガッテン」はNHKの人気テレビ番組であり、現在は「ガッテン!」と名前を変えて様々なお役立ち情報を発信しています。
その番組の中で、髪の空洞化を防ぐためのシャンプー方法が紹介されました。
髪の空洞化とは、毛髪を保護する役割のあるキューティクルが剥がれることにより、キューティクル内部にあるタンパク質のコルテックスとメデュラが外部に漏れ出してしまい、内部が空洞になってしまう状態を指します。
これは、髪をパサつかせたり、ツヤがなくなったり、髪が切れやすくなったりする原因になってしまいます。
髪の空洞化を防ぐためには、上記で5ステップに分けて解説したようなシャンプーの方法が最適です。こすり洗いをしてしまうと摩擦で髪の毛が傷んでしまうため、じっくり時間をかけて頭皮を洗うようにシャンプーすることが重要です。
他にも、傷んでしまった髪をきれいに見せるドライヤーの方法も紹介しています。
まず、温風で髪全体を乾かした後、ドライヤーを冷風に切り替えて乾かす過程を2セット繰り返すと、髪の毛をきれいに見せられるようです。髪の傷みが気になる人は、試してみてください。
一度空洞化してしまった髪の毛は元には戻りません。生え変わるまで空洞化しないようなヘアケアを心がけましょう。
頭皮の洗い方で髪の毛が変わる!
頭皮の洗い方次第で、髪の毛は変わります。シャンプーは基本的に毎日行う習慣なので、時間をかけずにささっと終わらせがちですが、時間をかけて行うことがとても大切です。
美しい髪を手に入れたいからといって、いくらトリートメントなどで髪をコーティングしても、シャンプーをするたびに傷んでしまっては本末転倒です。
今回紹介したような頭皮の正しい洗い方を実践すれば、少しずつですが髪はきれいになっていきます。重要なのは、毎日コツコツと続けることです。
頭皮の洗い方はもちろん、上記で紹介したヘアブラシやシャンプーを使うと、さらに効果が実感できます。気になった方は、ぜひ試してみてください。
髪の毛の悩みがある人は、育毛剤やサプリメントを使う前に、日々のシャンプーから改善していきましょう。